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テイルズオブゼスティリア

こちら、無事にクリアとなりました。
実は途中で投げ出すんじゃないかとヒヤヒヤしていたけど、そうでもなかった。
まぁ、投げたとしてもPS4で安い時に買ったものだから、あんまり損は感じなかったかもしれないが・・・・・・。

巷で噂になったのは、やはりヒロインとPにまつわる炎上騒動。
近年でも結構な規模で炎上していたように記憶している。友人もテイルズはずっとやっていたけれど、炎上騒動を聞いてからは手を出さなくなったとか。
その中身までは知らなかったので、試しに炎上騒動にまつわるページを片っ端から見ていった。
いやー酷い。テイルズファンの怒りもごもっとも。何がまずいかって、これが記念作品として出ているのがまずいだろう。
アビスの時だって、あのシナリオとキャラクターでさんざん物議を醸した筈なんだが、あんまり響いてなかったのかな。

そこまで悪評を聞いていながら何故プレイする気になったのかといえば、この後の作品であるベルセリアをいたく気に入っているからだ。
ベルセリアもそこまで期待しないで、安くなっていた時に買ったものだったけど、あれは主人公も仲間キャラも好きになれた。嫌いなキャラが居ないという、個人的に稀有なゲームだったのだ。
その未来の世界で起きたことがゼスティリアの話だというので、ベルセリアの世界がどんなふうに変化したのかを知りたくて始めたというのが、最大の理由。

あと、幼女が好きなので、エドナを使ってみたかった。その兄でもあるアイゼンも好きなキャラだしね。
主人公のスレイも、藤島さんの絵で見た時は「派手な格好の人だな」と思ったけど、アニメを見ると「ありだな」と感じた。耳につけているイヤーカフスが可愛い。おしゃれ。


クリアにかかった時間としては70時間ぐらいだろうか。
去年からずっと100時間越えて当たり前のゲームばかりやっていたから、物足りなかったな。
話は長引きそうだったのに、わりとあっさり終わった印象。そもそも物語の序盤が終わる頃にラスボスと顔合わせしているしね。
今回のラスボスは自分の手足となる者が少ない、というか印象薄いから、余計に一人しか居ないと感じて、ラスボスに辿り着くまでが短く感じたのかも。
一応、RPGらしきことをしているのに、中身のぎっしり詰まっている感じがしなかったのは残念。
試練の神殿を回ったり、戦争を止めたりしたのに、ドラマ性のあることやっているのに、何故か実感は薄い。何がいけないのだろう。

話は賛否両論あると思うけど、わたしは全ての要素を含めて、ありといえば、あり。
各設定やキャラの言動を考えるとツッコミどころあるんだけど、大筋はあれでいいんじゃないでしょうか。他に方法の取りようがない。

音楽は桜庭さんと、椎名豪さんのお二人。楽しませてもらいました。
というか、椎名さんはわたし初めて聴いたのだけど、ものごっつ好みだった。サントラ買おう。
ドラゴン戦といい、試練神殿の曲といい、心が躍ったよ。


戦闘に関しては、不満と諦めが半々だなー。
本当にカメラワークが悪い。敵の方に否応なしに向いていて、ちょっとしたタイミングで壁にめりこんだり、ぐるっと回って自分も敵も見えなくなる。
この弊害がシームレスバトルで引き起こされるものなら、無理してシームレスにしなくて良かったのに。どうせリザルト画面で一旦、場面を切り替えるのだから。
「シームレスにこだわった所為で、技が全体的にしょぼい」という意見をどこぞで聞いたけど、確かにしょぼい。ベルセリアやったから思うだけかもしれないけど。
秘奥義が出しづらい。これはわたしが下手なだけか。

とにかくカメラで最初はよく酔ったので、途中からエドナが加入したこともあって天族ばかり使ってたな。
今作は神依化という、天族と憑依合体して力を底上げする能力を使って戦うことが、戦闘の前提としてあるらしく、単一のキャラで敵を倒そうとすると苦労する。
倒せないことはないけど、相手が術者だったりすると、魔法連発されて簡単に倒れる。魔法を防ぐ為にも神依の使用は必須だった。
わたしはそれが嫌だったので、人間キャラをあまり使わず天族キャラ(主にエドナ、ミクリオ)を使うことにより、或る程度の戦闘時のカメラワークを固定し、敵の術者の術を止めることに奮戦した。後はスレイと脳筋なロゼがボコボコにすっから。

神依の何が嫌って、キャラが二人だけになるのが嫌なんだよなぁ・・・・・・。
今作の設定上、人数が限られてしまうのはしょうがないんだけど。それでもRPGでせっかく四人まででパーティ作れるのに、憑依合体して二人しか戦ってないって何だか味気ない。
・・・・・・まぁ敵に勝てない方がストレスだから、何度も使ったけども。


キャラクターに関して、特に炎上の種火となったヒロインについては、もう何も言うまい。
ただわたしは物語の進行が別段おかしいとは思わなかったな。いや、スレイが導師にさらっとなった理由とか、ロゼが従士にさらっとなった理由はよく解らなかったけど。
アリーシャのが断然ヒロインっぽいデザインだし、良い子なんだけど、末席とはいえ王女だからねぇ。国なんて関係ない導師についていくなら、王位を捨てなければならなかったろうさ。
王位を捨てずに従士になって、しかも序盤はスレイも導師として未熟だからその反動で身体に影響が出るとか、それは主神が早くに教えるべきだったろう・・・・・・。
そしたらアリーシャもスレイもさっぱり別の道に行けただろうに。

けど、アリーシャが離れても別の街でアリーシャの装備が売っているのを見ると、やっぱり何らかの理由でアリーシャは仲間から外されてしまったのでしょうね、Pの意向かな??
ロゼが悪いというか、無理にアリーシャを外したことによって、仲間の選択できる幅は狭まり、更にアリーシャをヒロインとして宣伝しておきながらスポット参戦なんて、あまりな扱いよ。そらーロゼにヘイトが集まるよ。

わたしはそんなにロゼは嫌いじゃないです。ヒロインぽくはないと思っていますが。
スレイとは仲良しきょうだいって感じだし、暗殺者であることをちゃんと受け止めているようには見えた、ような気がする。
ロゼの独善で暗殺がなされるのに穢れを生まないとかおかしい、という意見を見かけたけど、彼女は暗殺ギルドで仕事を請け負って、周辺を洗ってから、依頼者の依頼を果たすべく殺しているのだろ。「殺すのが仕事」というくらいだ。
仕事をすること、それを自分から進んでやっていることだったら内容がなんであれ、穢れを生むことはなさそうだ。
んまー攻略本には「善悪を超越した存在」とか書かれてしまったらしいので、善悪超越神ロゼなんて言われていたな。それはないだろ、殺しは罪だってこたー彼女も解っている。

実はゲームをプレイしてみると、サブイベやチャットなどでロゼが或る程度の認識を持っていることは解る。
それ以上に、周りがロゼを持ち上げすぎな節はある。なにかにつけて「さすがロゼ」って言うし。世間知らずか。いや、世間知らずだったな。
言葉で賞賛するしかないキャラって、大抵はファンから良く思われないよなぁ。Pの推しをゴリゴリ勧められているように感じられて、余計に良く思われないよなぁ。

しかし、これでデザインがアリーシャ並みに可愛かったら、どうだったんだろうか。
わたしはロゼの露出が無い服装、好きよ。旅に出るなら、あっちが正解でしょう。動きやすく、且つ肌は守れる。
アリーシャのデザインは可愛いけど、王女様としては少々、破廉恥かと。年頃の娘が腿を出し過ぎじゃて。


物語に関しては、ネタバレ無しで書くと、「こうするしかないよね」と思った。
とにかく主人公のスレイが精神的に達観している節があるんだよな。天族に言われるままに動くラジコン導師なんて言われていたから、どんだけラジコンになるのかと思ったら、わたしはそこまで感じられなかった。
どちらかというと、主神の方の発言が引っかかること多かったんだけど・・・・・・。
スレイは「こうしたい」て意思を勿論持っていて、周りがそれに意見を言うと、「そうだよね、じゃあこうしようか」と少し形を変えているに過ぎないんじゃないかな。
それがゲームの主人公らしからぬ物分かりの良さで、逆に言えば熱さが無いから、ラジコンなんて言われてしまったのかと。
アニメではそのへんが補完されて、熱い子になっているらしいので、アニメを見るのが楽しみだな。

そんで、ミクリオとの関係は本当に切っても切れないな。
BL的な意味でいいと思っていたが、話を進めると何故この二人がこんなにも一緒なのかが解る。
或る意味では、ブロマンティズム?? そこまで大きなもんじゃないか。
ゲーム中の称号にあるように、「同心異体」だ。

あ、でもスレイにちょっとだけモヤモヤしたことはある。
アイゼンをドラゴンから治す方法を見つけようと言ってエドナをレイフォルクから連れ出したのに、大してその方法を探す素振りなく、結局殺すことになったのはどうなんだ。
方法を探して、文献漁ってとか、必死になった描写があればいいけれど、それが無いとエドナを連れ出す為に嘘を吐いたようにしか見えない。
そんな子ではないと解っていても、アイゼンの元に行く前のイベントで見たエドナと同じく「約束はどうなったの?」と思うのは当たり前だ。
途中参加のザビーダはアイゼンと約束しているからね、それを果たす為に、そんで長く生きている天族として「ドラゴンは治らない」と知っているから殺すつもりで来ていたけど・・・・・・
このへんはもう少し丁寧に描いてほしかったな。エドナの希望をそんな形で潰さんでもよかったろ。

それから、とあるキャラが無駄死にだーと言われていたので、恐る恐る話を進めてみたら、あんまり無駄死にに感じなかったぞ。
なんていえばいいのか、彼はあの場面で自分の命を使うことにより、ケジメをつけたのではないか。過去の清算というか。
あのまま仲間に居続けても彼の心のうちは晴れないし、贖罪の機会みたいなものだったのかもしれない。
跡を継ぐザビーダも居たしね。
ていうか、ザビーダどれだけ生きてんだよ。


世界地図を手に入れることがなかったから、あんまり解ってなかったけど、確かにベルセリアの世界観を何となく残している部分はあったな。
天変地異によって大地の様相が変わってしまったようだから、ベルセリアの時に無かったレイフォルクが大陸の中にあるし、遺跡も崩れたりしているけど。
ローグリンに人が住んでいることには驚いた。あの不毛な大地に住んでいるのは、やはり天族への信仰が篤いからか?
ラストンベルもあれ、ストーンベリィなのかな? 鐘とラディッシュベルでしか判断してないけど。
凱旋草海とか、あの辺がアルディナ草原とか、考えるとおもしろい。


さて、今回のゼスティリアとベルセリアは三部作らしい。
なれば、この世界の行く末を語る話が出てくるはずだ。
願わくばそこにスレイとミクリオ、ベルベットとフィーが居てくれたらいいなぁ。
あれから更にどれほど経てばいいのか解らんが、導師の存在は途絶えないだろうからな。
ということは、災禍の顕主の存在も途絶えないのだろうが。

総評として、ベルセリアをできたから全クリできたと感じました。
クリア後ダンジョンはやるけど、二周目は・・・・・・どうだろ、しんどいかな。戦闘が。
ベルセリアの世界が恋しいので、戻るかもしれない。



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2018/06/06 ゲーム

自己否定は環境から始まる

そして、最終的には自分の所為であると気付く。
その頃には大抵のことが手遅れになっているのだが。

仕事で、またしても「ミスが多いから」と言われて量を減らされてしまった。
どこをどうしたらミスが減るとかより、もうわたしから仕事を取り上げて自分たちでやった方が早いと思わせてしまったのだろう。
ミスしたわたしが悪い。
そして教える気のない先輩達の清々しいまでのディスりようは、もう慣れとかそんなレベルじゃない。
傷付くことにも疲れる。そんな状態だ。

更に悪いことは続く。
教習で「これは最初から教えた方がいいなと思って復習してますよ」と先生に言われてしまう。
復習ってあんた、S字クランクで5も6も時間遣って、今更、基礎を復習て。そんなに出来てなかったんかい。
怒られることには然程、傷付きも驚きもしないのだが、こんなにもできてなかったのかと茫然としている。

仕事も教習も、周りの人間が「普通」に行っていることだ。
それが、どれだけ時間を掛けても習得できないのは何故か。
集中力が足りない?
素地が悪い?
そも人の話を理解できてない?

原因はわたしにあるのだ、解っている。
しかし、疲れた。もう嫌だと言葉も言えない。
一人で深夜に起きて、何を考えることもない。

わたしは元より出来損ないだった。劣化代替品だった。
持たざる者に捨てられ、持てる者に選ばれなかった存在だ。
そんな奴が真っ当に生きていこうなんて、どだい無理な話であったな。
それでもこんな歳まで死ぬことなく生きてきた罪があるから、その贖いの為にこんなことを続けているんだろう。

「こんなんで子ども育てられるの?」と先生に言われた。
向こうは軽口のつもりだろうが、わたしにとっては重大な問題だ。
わたしだって「無理かもしれない」と思っているのだからね。
ただ、子育ては母親だけでなく父親も参加するものと聞く。であるならば、わたしの能力が低くても相手が居るなら挽回はできそうだ。
……まぁ、その前に嫌気が差した相手に捨てられる可能性も無きにしも非ず。

わたしはすっかり生きていく自信を無くしている。
もう少し仕事はできると思っていた。
もう少し教習はやれると思っていた。
わたしは自分を過大評価しすぎていたらしい。何もできないではないか。
否、過大評価していたのではなく、信じていた。自分が少しはまともに動けることを期待していたのだ。

わたし自身に価値は無い。
だが、わたしの生む物語に価値が生まれることは願う。
贖いの為に生き恥を晒す。
死を考えるしかできないのは、今、他に選べる選択肢が無いからだ。

何もかも半端だ。だから何も無いんだ。

2018/06/03 日常 Comment(0)

It

という映画を観たのさ。
ピエロ恐怖症な二人と、ホラーに興味津々な一人と、流されるままに観る二人と、計六人で宅飲みしつつ観たのさ。

いやー大勢で観て良かった。
一人で観ていたらモヤモヤしすぎて、ここに書くまで耐えられなかったわい。


あらすじとしては、
デリーという町を舞台に、主人公とその仲間達が奇怪な目に遭うことから始まるおはなし。
それは幻を伴い、最後には恐ろしいピエロの姿となって彼らを襲う。
やがて、彼らはそのピエロが見える者と見えない者、そしてピエロがやってくる経路の共通項に気付く。
その間にもピエロの魔の手は伸びてきて……

というホラー映画。ピエロがテーマと思しき映画。
要所要所でビックリ要素があり、ピエロが神出鬼没なため、ピエロ恐怖症の方にはお勧めできません。
本格的なホラーを好む方にもお勧めは難しい。ちょっと肩透かしを喰らうようかも。

主人公の男の子は弟を水難事故で亡くしているのだが、遺体が見つからないために心のどこかで「まだ生きている」と信じている。
仲間の男の子達にもそれぞれの事情があり、ピエロも最初は恐れていたのだけど、仲間の危機を知って団結して、恐怖に立ち向かっていくのだ。

こう書くとホラー要素が薄くなるけど、本当に団結してピエロに立ち向かうんだよ。
ピエロの正体も最後までよく解らない。けど、勝つために戦いを挑むんだよ。
グロテスクな描写も、ビックリ要素もあるけど、仲間達が皆してピエロを囲んだ時のが驚いたわよ。

なんというか、ピエロを敵のテーマにしてあるだけで、ピエロなりの動きやら追い詰め方っていうのは、あまり感じられませんでした。
本当に姿がピエロなだけで、何故この町で周期毎に目覚めるのか、人の恐怖と肉を食うなら浮かべたままにすることに意味はあるのか、設定をつつきだしたらキリが無さそうだ。

恐怖に駆られた子ども達の演技はこっちもハラハラした。
それ以上に、ピエロのピエロっぷりもハラハラさせる。本当に何者だおまえ。そんなギャグのよーな動き方で怖がらせられるとでも?

B級ホラーという感じにわたしは受け取りましたが、どうでしょ。
特典映像のギャグシーンは面白かったですよ。
期待していたほどピエロ要素が活用されていなかったのが惜しいとこだと思います。

2018/05/06 (主に)映画感想文 Comment(0)

聖剣伝説2 ~Secret of MANA~


リメイク聖剣2が終わって一息。ようやっと落ち着いてきたので、感想をだーっと綴ることにする。
と言っても、あらかたついったで吐き出してしまったから、そのまとめをここに書き連ねるだけになるのだが。
本当にとんでもないものを生み出してくれたなぁ。

そも聖剣はシリーズを追う毎に話題性に事欠けて、古参のファンでも追わない人が増えてきたように思う。
その原因の一つとして聖剣4の存在は大きいのではなかろうか。
全てのはじまりの物語でありながら、はしょりまくった展開と、敵をピヨらせないと通らないダメージと、ステージが変わる毎にリセットされるレベルと、ひたすら迷うマップとカメラワークの凶悪さが物語や音楽を台無しにしていた。
わたしの周りでも買ったのはわたしを含め3人ほどだったが、殆ど気力でクリアしたようなもので、実際の内容については憶えていないことの方が多い。
音楽が良かったとか、あのボスのステージないわーとか、そんな程度。

そこからイメージを良くしようにも、ナンバリングタイトルでつまづくって結構な痛手なんだよな。
出すハードも悪かったのかもしれないけど、まぁ聖剣4の影響が大きいよな。
聖剣3の19年前の話としてヒロマナも出たけど、特に話題にならなかった。下村さんが曲を作ってくださったのになぁ。

そして近年でいえばアプリ。ROMがまた盛大にこかされた作品で、サービス終了までしてしまった。
このへんで、今のプロデューサーが信用ならんなぁと思ったんだけど、スクエニもきっと大変なんだろうなーと思うことで終わりにした。
これ以上の悪いことは起きないでほしかった。
なのに起きた。

去年の聖剣コンサートにて明かされた、リメイク聖剣2の話。
初代ともいうべきFF外伝も既にリメイクされていたが、あっちはアプリだったのでわたしは手をつけていない。やりたければGBでやればいいし。
だけど、今回の聖剣2はハードがPS4だっていうので、少しは期待した。
その期待がまたしても「スクエニはほんと死体蹴りが好きだなぁ」と思わせるキッカケとなる。


Amazonのレビューも大炎上したリメイク聖剣2は、わたしにとっては「駄メイク聖剣2」でしかない。
あまりの辛い現実に、このリメイクは同人界隈で作られたものなんだと解釈することにしたぐらい。それぐらい酷い。
外注に任せっきりだったのか何なのか知らないけど、本当にベタ移植という感じ。リメイクされているのはグラフィックくらいのものだが、それもアプリに落とす予定なのかなと思うぐらいのグラで、PS4で出す意味が無いと思う。
まぁ、元から「オーディンスフィアに世界観喰われた」と評されていたぐらいだから、今から聖剣らしいグラ作ろうと思ったら、LOMまで立ち返るようだが。

その稚拙なグラで進む物語はイベントシーン等もあるけど、口が動かない。ただの口パクすらないので、人形のような感じが否めない。
主人公3人の声は違和感あまりないと評されていたが、わたしはちょっと無理だった。特にポポイ。耳がキーンとするタイプの声になってて、べぇさんに寄せてくれたらなぁと思わずにいられない。
プリムは可愛かったな。本当に普通の女の子。あそこまで普通だったら、逆に腹が立てられない。どうぞずっとディラックを追いかけてって感じ。
ランディについては、時々エンタメ決闘者の影がちらつくけど、概ねその歳の男の子らしい声と挙動だったように思う。
でも、メインキャラ以外は演技過剰だな。特にモブ。モブもフルボイスと聞いてどんなもんかと思ったけど、結構、無理して出している声が多いなと感じられて、これならメインだけフルボイスでもっとイベント増やしてほしかった。

イベントを増やした関連では宿屋での小話が挙げられるけど、正直「これじゃないんだよなぁ」と拍子抜けした。
本当に世間話っていうか、与太話なんだよな。この時こんなこと考えていたのかーって視点が欲しかったんだけど、会話が全体的に浅くて、重要そうなイベントの後も暢気なこと言っている場面が多かったから、今のシナリオライターさんはこんなもんかーと上から目線で思ってしまった。

SFCの時から既に違和感のある会話や言葉選び、設定など、直せるテキストはあったのに、何でまるっと移植しちゃうんだよ。
キャラの動きまで移植してあるから、この御時世のゲームで移動カクカクしているとか笑えない。
そのくせ、大砲屋で飛ぶシーンはカット、フラミーに乗った時の感動なんてあったもんじゃない。動きもただほそっこい子がふよふよしているだけで、生き物に乗っている感じがないんだ。
SFCの時のプログラミングがもうロストテクノロジーだとしても、もう少し何とかできただろ。

戦闘システムも、もっさりしていて爽快感はゼロ。
新規さんの目にはふしぎに映る、何もないトコ向かって武器を振るう仲間達も、「同じフィールドに敵を3体しか配置できない(というか、しない)」から起きている動作なのだろう。
ちょっと場面を切り替えればすぐに出てくるんだけど、画面を切り替えずにいると敵を減らさない限り、プログラムとして入っている敵は出てこられない。
しかし、「ここに敵が居ますよ」ってプログラムそのものはプレイアブルキャラが認識しているから、あんな何にもないとこに向かって武器を振るのだろう。
あと、数値を100%まで溜めないといけない関係で、敵を攻撃した後みんな明後日の方向を向くんだけど、これも何とかしておくれよ。シュールだよ。

戦闘のリズムも悪ければ、バランスも悪い。
雑魚敵に攻撃が当たらないので、かつてないほどセイバー系の魔法を使った。ストーンとフレイムが有能過ぎる。
というか、その辺の当たり判定がガバガバすぎるだ。ラスボス戦、終わらんかと不安になったわ。
ボスは魔法がよーーーく効いてくれるので、労せずして倒せる。雑魚の塊の方がよっぽど強い。

が、今回の一番の強敵はフリーズからのエラー落ちである。
お金払ってデバッグさせられているようなもので、これが面白いぐらいに落ちる。
というか、ディスクに疵があるとか物理的な面で問題があってのエラーならともかく、ゲームの出来が不充分でエラー落ちするって、どんだけ未完成な作品なの。
これは1時間でも遊べば解ることなんだけど、よくこれでスクエニはGOサイン出したよね。
クソゲー界の征夷大将軍といわれる「デス・クリムゾン」だって、「本当にこのゲームを世に出すのか」と言われていたというが、わたしはこの駄メイク聖剣2に言いたいね。
レベル上げて、防具も手に入れて、そろそろ落ちるだろうから帰ろうと思った瞬間に落ちた時の口惜しさを、わたしはけして忘れないぞ。

音楽もまた賛否両論だったけど、正直これはまだ救済措置があった。
アレンジか原作が選べたしね。わたしは開き直ってアレンジにしたけど。
全体的にアレンジはありだったな。菊田さん本人のアレンジが酷いのは笑ったけど、あれが今のあの方の全力アレンジだというなら、どこかしらの層に応えてのことだろうし、まぁいいのではないでしょうか。
個人的に好きなのは「熱砂の秘密」と「聖なる侵入」と「鋼鉄と罠」かな。
静かな曲のアレンジは外しようがないと思うけど、それでも綺麗に作れているものが多かった。
あ、けど「伝説」のアレンジは納得いかなかったな。
一番納得いかないのは、大神殿の浮上に合わせて「暗黒星」が使われなかったことだね。何であの一大事にまだ「未知への飛行」がかかっているんだ。


中身以前にゲームとしての出来が悪すぎて、こんな形で聖剣の名を地に落としたプロデューサーは、今頃何をどんなふうに思っているのでしょうね。
制作側にも勿論、いろんな理由や葛藤があったと思うけど、プロデューサーが子どもの頃に遊んだゲームは、こんなもんじゃなかっただろ。
オーラの無い人だなと思ったが、やはりファンに正統派続編を作らせるのは無理かな。オリジナルを越えるって気迫が無いと、結局はこうして劣化版を生み出すだけかな。
自分の好きなゲームが自分の所為で批判されたり、炎上している様を見るのって、どんな気持ちなのさ。
あなたはこの聖剣2で友人らと、或いは自分の子どもと遊びたいと思うだろうか。

悔しいと思ってほしい、この現状を。
パッチをあてても直りきってないんだぞ、なのに音沙汰なしだ。逃げるんじゃないよ。
聖剣を継ぐ者だなんて持て囃されても、あなた自身に力が無ければこんなもんだ。
わたしは制作側じゃない。まだファンの側。それでも悲しいぞ、惨状と言ってもいい。
そんな状況を生み出しておいて、まだナンバリングタイトル作るつもりか。
あなたの踏み台でも玩具でもないんだぞ、聖剣は。

今後もこんなふざけた作品を出すようなら、いつまでも同人作品だと思うことにする。
もっとがんばってほしかったよ。聖剣を継ぐ者に滅ぼされるなんて、それだけで一本書けちゃいそうだぜ。


2018/04/26 ゲーム

偏見と色眼鏡の波状攻撃

精神的な疾患と言ってしまうと、人同士の間で溝やら壁ができる。
「よく解らないから触れないでおこう」っていう壁や、
「そういう人と付き合うとロクなこと起きないし」っていう溝がある。
そのどちらも経験した身としては、やっぱりこの御時世でも精神的な疾患にはまだまだ偏見の方が多いよな、と思った。
人間、自分がなってみなければ解らないことの方が多い。

精神的な疾患なんて、ならないに越したことないんだけど、なってしまうことの方が多い。
そういった時、良くなろうと思うならば周りからの助力や理解は必要不可欠だと思うんだけど、これを得るのがとても難しい。
わたしはたまたま、人より感受性が強くて、相手の領域の空気や色を知ることができるだけ。
だから、偏見を嫌うし、色眼鏡で見ることも拒む。理解を示そうとすることはできる。
それでも相手の苦痛を共有するに至らない。それはやっぱり相手と自分は同じ人間ではないから。理解しきるってのは無理だ。
だけど、心を寄せるだけで少しは落ち着いてくれるかもしれないと、悩む友人あらばその傍らに居たいと思ったものだ。

娯楽は人それぞれで、精神的な疾患を抱えていても、ストレス発散の為にそれを楽しむ人も居る。
というか、楽しむ元気が残っている人は、その方法で以て何とか自分を取り返そうと足掻く。
わたしの場合はゲームなんだが、まぁこれは見た目が悪い。「お前、体調悪いのにゲームしてんのかよ」って思われても仕方ない。
しかし、これ以外にわたしはわたしを取り戻す方法が無い。人に会うことも恐ろしく、まとまらない思考で物語を書いても駄作ばかりで逆に腹立たしく、歌いたくてもその場所にまで行けない。
だから自分の中に閉じこもれる、最も没入できる世界へと逃避する。それがわたしにとっての精神安定剤ともいえる「ゲーム」だ。
人に話したとて、相手の荷物にしかならない。物語はアウトプットするなら最強の手段だが、上手く書けなくていらつくことの方が多い。
だけど、ゲームは引き込む世界観がある。五感を刺激してくるかのようなあのめくるめく世界は、わたしと捉えて離さない。
だから、わたしは落ち込んだ時にゲームをする。
ゲームできないほど落ち込んでいたら、それはもう死ぬしかない時だろうと察する。

一般的に精神疾患を患った人ってのは、きっと元気が無くて寝たきりなんだろう。
薬漬けで、病院に幾つも通っていて、人と会うことはおろか外にすら出られないと思われるのだろう。
実際は程度の差がある。重篤な方は上記の様な状態に陥っていることもしばしばあるだろうが、殆どの人は疾患があっても食い扶持の為に無理をする。無理をするから治るのも遅くなる。自分を誤魔化して無理をする。
無理をして手に入れた金で病院に行く。薬を飲んで脳をぼんやりさせて、思考を止めて、次の日の為に眠る。これは生きているのか、それとも生かされているのか。何が楽しくて生きているのか解らない。

誰もが寝たきりなのではない。薬を飲み続けているわけではない。
自分なりの抱え方と苦しみ方があって、その中で折り合いつけてがんばらなきゃいけないのが現状だ。それを生きていると呼ぶしかないのが現実だ。
わたしはまだ元気だ。だけど、一度壊れた精神は戻らない。元に戻す前にまた壊れた。何度も壊れた。ジェンガじゃねーんだからやめろと言っても、わたしの壊れた心はわたしにしか見えない。
誰もがそうなのかもしれない。話を聞いてほしいと願っても誤解され、助けてほしいと乞うても無視され、それは何でだ、周りにも余裕が無いからか。

想像通りの病人ってのは、もうある境を飛び越えてしまった方々だ。
そうなりたくてなったわけじゃないと思うが、なかには、そんな方も居るかもしれない。
見えないだけで、相手の話も聞かないで、決めつけるのはやめてくれないか。
わたしの話なら、わたしは確かに適応障害だが、問題の場所から離れれば普通に生活できる。ただし、壊れた精神は何かを引鉄にして急にまた崩れる。溜めこんだ不満と怒りはわたしの身体を苛んで、頭痛や腹痛、倦怠感といった調子で外に出る。
言葉にできない悔しさとか悲しさが病気になって、身体に出る。そんなこと、本当にあるんだね。わたしだって驚いた。
だけど、こんな身体になってしまったのだから仕方ない。恨むより悔やむより、この先を如何に丈夫に生きていくかが課題となった。

だけど、傷付かないわけじゃない。壊れなくなったわけじゃない。
余計なことはしないでほしい。寝たきりじゃなくても、あなた達の期待通りの行動をしなくても、わたしは確かに辛いし苦しいのだ。
それを理解してくれ、とは言えない。だからこそ、余計なことはしないでほしい。放っておいてくれないか。
あなた方の想像する病人とやらになる頃には、わたし自身は器を置いてもう死んでいるだろうからね。そんな無様、晒したくないんだよ。

精神疾患のある人間が組織に居ると、自然と目の上のたんこぶ扱いされるのは仕方ない。
向こうも恐れている。自分達の言動で相手が壊れないか、恐れている。そして面倒になってくるのだ。
わたしはそういう扱いを受けてまで、ここに居ることあるのか?
いや、雇ってもらえているだけでもありがたいのだから、或る程度の偏見とか色眼鏡には我慢しないと。

・・・・・・なんて言っていると、また頭痛がするんだ。終わりゃしねぇ。




[続きはこっちで]

2018/04/12 日常

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