ふらみいの、とうかの、言葉吐しと成長録
リメイク聖剣2が終わって一息。ようやっと落ち着いてきたので、感想をだーっと綴ることにする。
と言っても、あらかたついったで吐き出してしまったから、そのまとめをここに書き連ねるだけになるのだが。
本当にとんでもないものを生み出してくれたなぁ。
そも聖剣はシリーズを追う毎に話題性に事欠けて、古参のファンでも追わない人が増えてきたように思う。
その原因の一つとして聖剣4の存在は大きいのではなかろうか。
全てのはじまりの物語でありながら、はしょりまくった展開と、敵をピヨらせないと通らないダメージと、ステージが変わる毎にリセットされるレベルと、ひたすら迷うマップとカメラワークの凶悪さが物語や音楽を台無しにしていた。
わたしの周りでも買ったのはわたしを含め3人ほどだったが、殆ど気力でクリアしたようなもので、実際の内容については憶えていないことの方が多い。
音楽が良かったとか、あのボスのステージないわーとか、そんな程度。
そこからイメージを良くしようにも、ナンバリングタイトルでつまづくって結構な痛手なんだよな。
出すハードも悪かったのかもしれないけど、まぁ聖剣4の影響が大きいよな。
聖剣3の19年前の話としてヒロマナも出たけど、特に話題にならなかった。下村さんが曲を作ってくださったのになぁ。
そして近年でいえばアプリ。ROMがまた盛大にこかされた作品で、サービス終了までしてしまった。
このへんで、今のプロデューサーが信用ならんなぁと思ったんだけど、スクエニもきっと大変なんだろうなーと思うことで終わりにした。
これ以上の悪いことは起きないでほしかった。
なのに起きた。
去年の聖剣コンサートにて明かされた、リメイク聖剣2の話。
初代ともいうべきFF外伝も既にリメイクされていたが、あっちはアプリだったのでわたしは手をつけていない。やりたければGBでやればいいし。
だけど、今回の聖剣2はハードがPS4だっていうので、少しは期待した。
その期待がまたしても「スクエニはほんと死体蹴りが好きだなぁ」と思わせるキッカケとなる。
Amazonのレビューも大炎上したリメイク聖剣2は、わたしにとっては「駄メイク聖剣2」でしかない。
あまりの辛い現実に、このリメイクは同人界隈で作られたものなんだと解釈することにしたぐらい。それぐらい酷い。
外注に任せっきりだったのか何なのか知らないけど、本当にベタ移植という感じ。リメイクされているのはグラフィックくらいのものだが、それもアプリに落とす予定なのかなと思うぐらいのグラで、PS4で出す意味が無いと思う。
まぁ、元から「オーディンスフィアに世界観喰われた」と評されていたぐらいだから、今から聖剣らしいグラ作ろうと思ったら、LOMまで立ち返るようだが。
その稚拙なグラで進む物語はイベントシーン等もあるけど、口が動かない。ただの口パクすらないので、人形のような感じが否めない。
主人公3人の声は違和感あまりないと評されていたが、わたしはちょっと無理だった。特にポポイ。耳がキーンとするタイプの声になってて、べぇさんに寄せてくれたらなぁと思わずにいられない。
プリムは可愛かったな。本当に普通の女の子。あそこまで普通だったら、逆に腹が立てられない。どうぞずっとディラックを追いかけてって感じ。
ランディについては、時々エンタメ決闘者の影がちらつくけど、概ねその歳の男の子らしい声と挙動だったように思う。
でも、メインキャラ以外は演技過剰だな。特にモブ。モブもフルボイスと聞いてどんなもんかと思ったけど、結構、無理して出している声が多いなと感じられて、これならメインだけフルボイスでもっとイベント増やしてほしかった。
イベントを増やした関連では宿屋での小話が挙げられるけど、正直「これじゃないんだよなぁ」と拍子抜けした。
本当に世間話っていうか、与太話なんだよな。この時こんなこと考えていたのかーって視点が欲しかったんだけど、会話が全体的に浅くて、重要そうなイベントの後も暢気なこと言っている場面が多かったから、今のシナリオライターさんはこんなもんかーと上から目線で思ってしまった。
SFCの時から既に違和感のある会話や言葉選び、設定など、直せるテキストはあったのに、何でまるっと移植しちゃうんだよ。
キャラの動きまで移植してあるから、この御時世のゲームで移動カクカクしているとか笑えない。
そのくせ、大砲屋で飛ぶシーンはカット、フラミーに乗った時の感動なんてあったもんじゃない。動きもただほそっこい子がふよふよしているだけで、生き物に乗っている感じがないんだ。
SFCの時のプログラミングがもうロストテクノロジーだとしても、もう少し何とかできただろ。
戦闘システムも、もっさりしていて爽快感はゼロ。
新規さんの目にはふしぎに映る、何もないトコ向かって武器を振るう仲間達も、「同じフィールドに敵を3体しか配置できない(というか、しない)」から起きている動作なのだろう。
ちょっと場面を切り替えればすぐに出てくるんだけど、画面を切り替えずにいると敵を減らさない限り、プログラムとして入っている敵は出てこられない。
しかし、「ここに敵が居ますよ」ってプログラムそのものはプレイアブルキャラが認識しているから、あんな何にもないとこに向かって武器を振るのだろう。
あと、数値を100%まで溜めないといけない関係で、敵を攻撃した後みんな明後日の方向を向くんだけど、これも何とかしておくれよ。シュールだよ。
戦闘のリズムも悪ければ、バランスも悪い。
雑魚敵に攻撃が当たらないので、かつてないほどセイバー系の魔法を使った。ストーンとフレイムが有能過ぎる。
というか、その辺の当たり判定がガバガバすぎるだ。ラスボス戦、終わらんかと不安になったわ。
ボスは魔法がよーーーく効いてくれるので、労せずして倒せる。雑魚の塊の方がよっぽど強い。
が、今回の一番の強敵はフリーズからのエラー落ちである。
お金払ってデバッグさせられているようなもので、これが面白いぐらいに落ちる。
というか、ディスクに疵があるとか物理的な面で問題があってのエラーならともかく、ゲームの出来が不充分でエラー落ちするって、どんだけ未完成な作品なの。
これは1時間でも遊べば解ることなんだけど、よくこれでスクエニはGOサイン出したよね。
クソゲー界の征夷大将軍といわれる「デス・クリムゾン」だって、「本当にこのゲームを世に出すのか」と言われていたというが、わたしはこの駄メイク聖剣2に言いたいね。
レベル上げて、防具も手に入れて、そろそろ落ちるだろうから帰ろうと思った瞬間に落ちた時の口惜しさを、わたしはけして忘れないぞ。
音楽もまた賛否両論だったけど、正直これはまだ救済措置があった。
アレンジか原作が選べたしね。わたしは開き直ってアレンジにしたけど。
全体的にアレンジはありだったな。菊田さん本人のアレンジが酷いのは笑ったけど、あれが今のあの方の全力アレンジだというなら、どこかしらの層に応えてのことだろうし、まぁいいのではないでしょうか。
個人的に好きなのは「熱砂の秘密」と「聖なる侵入」と「鋼鉄と罠」かな。
静かな曲のアレンジは外しようがないと思うけど、それでも綺麗に作れているものが多かった。
あ、けど「伝説」のアレンジは納得いかなかったな。
一番納得いかないのは、大神殿の浮上に合わせて「暗黒星」が使われなかったことだね。何であの一大事にまだ「未知への飛行」がかかっているんだ。
中身以前にゲームとしての出来が悪すぎて、こんな形で聖剣の名を地に落としたプロデューサーは、今頃何をどんなふうに思っているのでしょうね。
制作側にも勿論、いろんな理由や葛藤があったと思うけど、プロデューサーが子どもの頃に遊んだゲームは、こんなもんじゃなかっただろ。
オーラの無い人だなと思ったが、やはりファンに正統派続編を作らせるのは無理かな。オリジナルを越えるって気迫が無いと、結局はこうして劣化版を生み出すだけかな。
自分の好きなゲームが自分の所為で批判されたり、炎上している様を見るのって、どんな気持ちなのさ。
あなたはこの聖剣2で友人らと、或いは自分の子どもと遊びたいと思うだろうか。
悔しいと思ってほしい、この現状を。
パッチをあてても直りきってないんだぞ、なのに音沙汰なしだ。逃げるんじゃないよ。
聖剣を継ぐ者だなんて持て囃されても、あなた自身に力が無ければこんなもんだ。
わたしは制作側じゃない。まだファンの側。それでも悲しいぞ、惨状と言ってもいい。
そんな状況を生み出しておいて、まだナンバリングタイトル作るつもりか。
あなたの踏み台でも玩具でもないんだぞ、聖剣は。
今後もこんなふざけた作品を出すようなら、いつまでも同人作品だと思うことにする。
もっとがんばってほしかったよ。聖剣を継ぐ者に滅ぼされるなんて、それだけで一本書けちゃいそうだぜ。
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