ふらみいの、とうかの、言葉吐しと成長録
こんばんは、ふらみいです。
今日はごっさ寒かったではないですか。
これは雪降りますよ、降ってほしいですよ。
山にはいつも降っているようだけど、そこで引っかかってこっちには何もないという……
さて、やっと、やーっと読み終わったよ、「グラウンドの空」。
12月に買ってから、ちまちま読み進めていた、あさのあつこ先生の著書でございますー。また野球物なんですー。
いやー、面白かった。
あさの先生っていったら「バッテリー」の印象が強いけど、こちらの話もなかなか良いのです。
というか、ふらみいはあさの先生が描く少年達が好きでして。
頼りないような、なのにカッコいいような、だけど猛々しいような。
年齢に見合った野心と夢と儚さを持つ彼らを、あさの先生は実に上手く描写してくださいます。
「バッテリー」の時も、ハマりこんだなぁ。
豪ちゃんがすげー好きでした。でも、共感できたのは、あの生意気ピッチャーの巧でした。
結果、あのバッテリーが好きになり、新田東の野球部の面々が好きになり、門脇も瑞垣も好きになったのでした。
元々、野球はよく解らなかったけど、仲良くなりたい人が野球好きでしてね。「バッテリー」も読んでいたみたいでね。
それに、あさの先生ご自身が岡山出身とのことなので、方言のオンパレードです。それだけでもだいぶ有り難いです(方言フェチ)
で、今作は過疎化が進みつつある地元で、甲子園出場を夢見る主人公(キャッチャー)と、都心からやってきた控えめな少年(ピッチャー)と、彼らを取り巻く野球部のお話のようです。
「バッテリー」よりは、まだ刺々しさも無く、喧嘩などもありません。
まぁ、巧みたいな我の強い子がまだ出てきていないからな。
主人公のキャッチャーくんは、押しつけがましいとこもあるけど良い子だなー。
歳相応の自尊心が初々しいような、逆に頼もしいような。
ピッチャーくんは控えめ過ぎて、存在がマジ儚いですな。
だけど、球を投げる際に、いやにくっきりと浮かび上がってくる。
投手板に手をつく仕種が、とても好きであります。
この年頃の少年の抱えるものは、けっして軽くないのだろうなーと、あさの先生の本を読むといつも思う。
いや、歳云々で馬鹿にする気は無いんだけど、まだ10代なのに~っていう見方は良くないよなーと思うのです。
実際、自分が10代の時に、それで嫌な思いをしたわけだし。
まだ幼さが残る故に、大人達から押しつけられる都合や環境を、彼らは跳ね返したり、上手く受け入れたりして、成長していく。
でも、それをただの涙ちょちょぎれ感動物にしないところが、あさの先生の本を手に取る理由です。
綺麗なだけのものなんて、ある筈がない。少年の誇りはもっと荒々しく、もっと美しい。
打ち込めるものを持つ人は、幸せ。
それは、大人とか子どもとか関係なく言えることではないでしょうか。
ふらみいはそんなものをずっと持ち得てきました。
それだけで、満たされていると考えてみても良かったのでしょう。
うーん、いろいろ語りたいことはあるのに、スマホからの更新だと上手く書けませんな。
とりあえず買って後悔はしなかった。あさの先生の著書で、久々に心の琴線に触れたのでした。
次は、友人から借りた京極さんを読みますぞ。
作業用BGM なし
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