ふらみいの、とうかの、言葉吐しと成長録
こんばんは、藤香です。夕飯の支度前に観てきたので、ちょろっと感想を書きます。
当然、ネタバレしておりますので、これから観るよーって方は、ここでサヨナラ!!
でもですね、この映画はやばい。「saw」並みに人に勧められない。
パッケージの絵からして、邦題の酷さからして、ギャグなのかホラーなのかと訝りつつも、たぶんグロ系(人体改造系の)と思ってはいたから、或る程度の覚悟はできていたものの・・・・・・
精神的にも肉体的にもエグい部分は、場面としていっぱいあるので、視聴される際には充分、ご注意ください。
先ずね、「その発想はいらなかった」。2525的に言うとこんな感じですか。
シャム双生児の分離手術などで高名な医師として名を馳せたという天才外科医・ヨーゼフ先生が、「創造したいんDA☆」といって考えたのが、このムカデ人間なるもの。
今回は3人の人間をくっつけていました。先頭は日本人男性、そのお尻にアメリカ人女性、そのまたお尻にアメリカ人女性。顔の下半分がくっついています。
先生によれば、先頭の人が摂取した栄養分がそのまま3人目まで行き渡るんですって。それでひとつの生命体。
でも、それって排泄物を食うってこと? スカトロプレイと何が違う?
まったくもって、このムカデ人間を作るメリットが見当たらないよ、ヨーゼフ先生!
でも、こういうイッてしまった人にとっては、メリットだ何だって関係ないよね。
そこに可能性があるなら、やる。やるか、やらないか。それだけなんだよね。
自分の欲求に忠実だから、他者の持つ感覚とかハナっから知らんぷりだからね。
天才の考えることって解らん。
サイコパスとかシリアル・キラーとかもっともらしい単語も浮かぶけど、藤香さんからしてみたら、ヨーゼフ先生は「完全にイッちゃった人」でした。
話はムカデ人間を作り、手懐けようとしているうちに、警察が来て結局ヨーゼフ先生が死ぬというオチ。
ムカデ人間は1人目は自決、3人目は病気で死んで、間の女の子1人だけが生き残って、彼女の咽び泣く声(1人目の尻に口がくっついているので話せない)を聴きながらエンドロールです。
このアメリカ人女性2人はただ旅行に来ただけなのに、不慣れな土地で、見知らぬ人から渡された物飲んで、次に目を覚ましたら研究材料っていう最悪の事態に遭遇してしまうのです。
だから終始、泣きっぱなし。ムカデにされてからも手を繋いでお互いを励ますも、3人目にされた女の子が死んだ時の2人目の絶望といったらありませんよ。観ていて居た堪れない。
んで、先頭にされた日本人男性が関西弁の人で、喋っている言葉が解るだけに、何だか痛ましいやら勇ましいやらで、更に観ている人に妙な感情を起こさせます。
しかも、ヨーゼフ先生はドイツ語と英語を話せるようなのですが、この日本人男性はどっちも理解できなくて、意思の疎通が取れないという。そこはちょっと笑ってしまった。
でも、自決はしなくても良かったんじゃないのかな・・・・・・。2人の女の子を励ましながら先生から逃げていた時はかっこよかったのに。
ところで、このヨーゼフ先生はものすごい激情家で、それがきっと弱点だったのではないかと思うのです。
潔癖だし、ちょっとツッコミ入れられるとすぐに怒るし(その怒り方もハンパない)、激昂したと思ったら笑い出すし、ムカデ人間を見て「美しい」と言って感涙に咽ぶし。
人間嫌いなんだーと言っておりましたが、そんなあなたを周りの人間も嫌っていたと思いますよ!
才能のある人はちょっと道を踏み外すだけで、偉人か奇人になるのね。コワイ!
だけど、このヨーゼフ先生の演技をされている方が、空気も何もバッチリ合っていて、引き込まれました。
高笑いと激昂するところが激しくていいね。びっくりしたよ、藤香さんは。
せっかくDVDで観たのだから、撮影風景とかインタビューとかあると思ったのに、無かった。
これの撮影とか、見てみたいのぅ。どんな感じなんだろうのぅ。
洋画は字幕と音声とで観る癖がついたので、最近はずっと元の方で観ていますが、日本語吹き替えだと若本さんらしいですね。そっちで観ても良かったな。
とはいえ、短期間でもう1回観直そうという気にもなれん・・・・・・。「パーフェクト・ブルー」観た時並みに疲れました。
うーん、世の中にはすごい突飛な発想で物を作る人が居るものだなぁ。
でも、実際に可能なのかな、こんなこと。
栄養分はどうしたって口から摂取した1人目にしか行き渡らない気がするのだけど。
2人目以降は排泄物しか食べられないし、それだって栄養が詰まっているわけじゃないし。
先ず仮定が破綻していたようにも思うんだけど、どうなのだろう。
作業用BGM なし
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