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ふらみいの、とうかの、言葉吐しと成長録

風ノ旅ビトで何度かメッセの応酬をしたことがあるアメリカのフレさんが、何度か「ジュラシック・ワールドは面白いよ!」と言ってくれていた。
そもそも、ジュラシック・パーク自体を観たのが随分と前だったから、話が解らないかもしれないしなぁと観るのを渋っていたのだが、再度勧められたことにより、観てみようという気が起きた。

まぁね、「今度観てみるね!」で流すことは可能なのだが、生憎とそういった社交辞令は言うのも言われるのも嫌いだ。
見え透いた社交辞令は聞くだけで耳が腐って落ちる気がする。ん、可笑しいな、鼓膜が腐って落ちるの間違いか。
とにかく社交辞令というやつが、僕は好まない性格なのだ。やるならやる、やらないならやらない、それだけを相手に伝えるべき。
自分の印象を良くしようとして果たす気もない言葉を聞かされるのは、苛立つものだ。他の人間がスルーしてくれるような箇所に食らいつく、面倒な存在が僕だ。それはともかくとして。

そういうわけで、観に行ってきたよ、ジュラシック・ワールド!
大昔に観たジュラシック・パークのことはうろ覚えだったから、楽しめるのかどうかドキドキもんだったが、充分に楽しんできました。

音楽は壮大、映像は迫力満点、人間ドラマもちょいちょい挟まれて、たくさんの要素が詰め込まれた映画だった。
自然と共存するって難しいよねって思ったけど、これってDNAから恐竜を再生して金を儲けようって考えた方が悪い、のか?
技術は進歩するけど、多大な犠牲を払ってしまったぞ。そのツケをどのように清算していくのだろう。そして、あのワールドはどうなるのだろう。むむ。

若干のグロ部分はありますが、目を覆わずとも観られるレベル。
びっくりする部分はちょいちょいあるかな、フェイントを入れられてばっくりいかれるようなとことか。びっくりが苦手な方には注意でしょうか。

けど、これは臨場感があるから、映画館で観るのがお勧めですな。
僕は2Dの日本語字幕で観たけど、これが3Dだったら自分が食われるように感じるのだろうなぁ。そっちのが心臓に悪いなぁ。


で、詳しい感想は隠して語ることにします。
何言ってもネタバレになりそうだからなぁ。

あ、オーウェン役の方、かっこいいですね。綺麗な顔なのにワイルドで。ふぃー。






まさかこんなにドラマが詰まっていると思わなかった、というのが正直な感想。
ジュラシック・パークのことをよく憶えていなくて、とりあえず恐竜から逃げるパニック映画っていう括りで考えていたもんだから、家族愛が描かれていることに驚いた。

それも結構、複雑そうだったな。夫婦は離婚調停中、兄は物事に無関心、弟は多感な年頃、叔母は家族など顧みることのない仕事の鬼・・・・・・これは絆が試される。
個人的に、窮地に陥らなければ人間の本性は見えないんだなって思い込んでいるから、兄弟がちゃんとお互い助け合っていこうって思えたところに感動したなぁ。
それまでスマホをいじってばかりで、一見、大人に見えるけどただ単に面倒なだけなんじゃねーのって兄のザックが、「離れていても、兄弟であることに変わりはない」って言っているのを聞いて、本当は心優しい子なんだなって解って、嬉しかったよ。
弟も兄に守られたこととか憶えていて、ちょっと頼りないとこはあったけど、その知識と観察眼でみんなを助けてくれた。大体、あれだけの怖い目に遭ってもまだ身体が動くのだから、大したもんだ!

んで、クレアさんね。いやー、海外のこういう「生き物を商業価値で捉えている仕事の鬼が、ある時を境に強く逞しくなる」っていう展開、すごく好きなんだなって解りました。
思い出したのは、人食い鮫の映画「ディープ・ブルー」だった。あれも最後には研究者の女性が「おいで、私がママよ・・・・・・!」て誘き寄せていたけど、それに近いものを感じたなぁ。
最初は仕事しか頭に無くて、生き物のことも金でしか捉えられないんだよね。だけど、異常事態が起きて、その折に自分が失くしていたものに気付かされて、身体を張って自分の守りたいものを守ろうとする。
そう強く在ろうと、無我夢中で行動するところが、好感が持てるのです。僕はあんなふうに行動できるだろうか、と考えてしまう。
クレアも仕事ばかりで、元カレに対して噛みついたりしていたけど、家族に愛が無いわけじゃないんだよね。優先するものが違っていたんだよね。
今回のようなことにならないと解らなかったっていうのは、代償としては大きすぎるけど、気付けて、誰かの為に身体を張って立ち向かえたってところが、とても印象に残りました。
あと、ハイヒールであんなに長い距離を走っていられたことに驚いた。脱いでも良かったんじゃないんか・・・・・・!

オーウェンとラプトル4姉妹。今作の中で一番惹きつけられた関係でしたね。
元々、恐竜を懐かせようっていう試み自体がびっくりだったんだけど、ラプトル達の脳内でオーウェンはお父さんのような存在に見えていたのかね。
最後にTレックスと一緒に戦ってくれたブルーが、一番オーウェンに懐いている子だったらしいね。だから、あんなに真っ直ぐ見つめてくれていたのか。
というか、一度は寝返ったものの、ラプトル達みんなオーウェンの眼差しを憶えていたのだろうなぁ。だから、最後はキメラ恐竜に立ち向かって、守ろうとしてくれたのだろう。
倒されていくその様を見て、オーウェンは何を思ったんだろうか。最後に一匹だけ残ってしまっらブルーは、どこへ行くのだろうか。

オーウェンともう一人の飼育員のように、動物に敬意を払って接している人達ってのは、動物側も見ていて解るのでしょうか。「こいつ利用することしか頭にないな」とか、解るのかな。
僕はあまり動物に接する機会が無かったので、あの子達が自分が何者であるとか哲学しているとは思っていなかったのだけど、もしかしたら言葉に当て嵌められないだけで、そういう問いかけは漠然と頭の中にあるのかもしれない。本能からの問いかけというか。
「食らえ」「生きろ」と本能が呼びかけるなかで、「自分は何者なのか」「何故生きるのか」という角度を変えた問いかけをするのは人間だけだと思っているけど、自分が食らう側か食われる側かという単純な問いかけそのものは、本能がしてくるのかも。
オーウェンが「あいつは今、自分が何者なのかを探っている」と話していたけど、周りの生き物を食らい、殺し、誰も自分に敵わないって解ったら、そのニッチは自然と王者のそれへと変化していくだろうなぁ。
しかしまぁ、誰だって自分を軽んじてくるような奴と仲良くなりたくないだろうから、敬意を払って接するということは大事なんだな。それは異種でも同種でも同じことなんだな。肝に銘じよう。


これで、フレさんに感想をばばっと送って引かれたら笑えますな!
いやいやお勧めされて観たのだから、ちゃんと言わねばな。
おもしろい映画を勧めてくれてありがとう、と。言われなければ観なかったろうし。

映画はたまに映画館で観るのがいいんです。楽しい。

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