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ふらみいの、とうかの、言葉吐しと成長録

 ここ一ヶ月くらい、ずっと自分の作り上げたキャラクターの話を書き続けている。
 僕が体験し、獲得し、呪われ続けた地獄を、一つ一つ分解して、再構築して、そこで得たものがいったい何だったのか、探り続けている。
 この作業はなかなか難航しているけど、楽しい。自分を探ることが楽しい。
 キャラクター達は僕の思った通りに成長してくれる。動いて、時々言うことを聞かなくて、だけどちゃんとそこに居る。

 人間は信用ならない。友情を確立するには、あまりにも頼りない。
 幸せは形が無い。これが幸せなんだと思っても、少しのことで嘘に変わる。
 人間達の主目的は生殖だ。だから、そこに満たないものは切って捨てられてしまう。
 僕は人間を成長させるために遣わされた道具だ。だから替えが効くし、容易く捨てられる。
 それでも僕は人間が好きだ、一部だけ。僕もきっと幸せだったから。

 失ったものが大きくて、そこに附随する感情はまだ治まらなくて、きっとこれからも苦悩する。
 僕が長い時間を掛けて得たものを、人間はすぐに踏みにじる。
 被害者面をしていると、憐れまれる。憐みは僕に巣食い、地獄の景色を網膜に焼き付けてしまう。
 誰もが地獄に居る。そこから人間としての目的を果たす為に、意思があるのか無いのか解らない動きを繰り返している。

 生み出すことは苦痛を伴う。記憶を探れば、嫌なことを思い出して、その時にまた舞い戻って、吐き気のするような痛みを味わう。
 だけど、そうしなければ見えないものがあった。キャラクター達だけを苦痛に落とすわけにはいかない。生み出す僕も亦、同じ場所で足掻く。
 その結果、生まれるものは僕にしか意味が無い。もしかしたら誰かの光明に成り得るかもしれない。
 けど、きっと振り向かれない。僕の人生と同じで、誰にも意味が無くて、ただそこに居るだけのもの。

 第二の母の様な存在を失って、それでも尚まだ求めるのか。
 僕ではなく、あの子なら、彼女ならその意味を突き破って、呪いを解けるのではないか。淡い期待をずっと抱いて、長きに亘りタイピングを続ける。

 文章が上手く組み立てられない。ノートに書いても、字が上手く書けない。
 時々、耳の聞こえ方が可笑しい。頭に響いて、がんがん響く。
 大勢の人と話せなくなった。お前達は好きなことばかり言うから、と忌避してしまう。
 一対一で話すのは元から好きだ。けど、今の僕では相手の負担にしかならない。

 こんな状態でも、まだ生きている。もっと罰を受けることになる。
 その間、できるだけ書き残す。意味が無くても、僕の為だけに、あの子達の為に。
 そうやって決意して、表明して、誰かに知ってほしくて、いつも何か喋っている。
 拾われなくても仕方ない。皆の人生には役に立てない。

 僕ではもう無理だけど、アシアとポポル、キリカとメルプアには成功してほしい。
 ちゃんと得たものを繋げて、大事なものを大事と言って、幸せになってくれ。
 僕にできなかったから君達にもできないってわけじゃない。
 乖離してしまう。僕もその世界で旅をしてみたかった。
 切り離すのは辛いことだけでいい。僕はもう充分に苦しんだのではないのか。
 まだ許されない。誰が許してくれるのかも解らない。
 失った瞬間を繰り返し、誰も居ない場所でずっと繰り返し、幸せを幸せとは理解できないまま。

 それで積み上げたものも、きっと壊される。誰かが無作為に壊して、僕はまた積み上げる。
 書いても書いても終わらないもの、ずっと続くもの、僕の中だけで、いつかは外へ。
 ここでたくさん苦しんで、辛いことを飲み干して、そうしたら許されるのか。
 地獄で見るものは絶えず熱を持つ。僕の眼も耳も焼かれたけど、まだ書けそうなら書く。

 いつかは一緒に歌える子が、一緒に積み上げられる子が、出てきてくれるのかなぁ。
 僕と同じように誰かを愛せるひとが、同じように感じられるひとが。居ないか。
 居たらいいな。一緒に歌おうよ。知ってほしい。君のことも教えてほしい。

 見えてくるものが多い。まだ書ける。まだまだ終わらせたくない。
 あの世界では僕は神にも等しき存在で、どんなことだって自由に描ける。
 同じ不自由を背負って、一緒に悩む。そうやって創り出すことが、僕の幸せ。

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