ふらみいの、とうかの、言葉吐しと成長録
深層意識を変えられたらしい。自分ではよく解らない。
でも、そう言われたことが大事なのかもしれない。
僕にはきっかけが必要だったから。
彼女は姉さんと違い、本当に光の中に居る人だ。
しかしながら、陰も知っている人だと思える。
今この時に、そういう力を持つ人に逢えたことは何かの啓示のようだと感じてしまった。
僕の意識が変わったとて、恐らく僕のやったことは変わらないし、果たされる。
でも、もう囚われなくていいんだと思うと、心がとても楽になったようだった。
「自分が無いんだよ。
復讐のため、呪うために生きているってことは、相手と同じ場所で生きているってこと。
あなたはもっと上に行けるのに、彼らに合わせたレベルでそこに居るんだよ」
そうお叱りを受けた。自分が無いと言われたのは正直、ショックだったけど。
まぁ、でも、そうだろうな。僕はいつも誰かに依存して生きていたから。
あまりにも強い思い入れで、恋愛だと勘違いされる程だったから。
先生をして、僕の傷は根深く、話を聞くのが辛いと言われた。
負の力が強過ぎて、何をしても拒絶されてしまうと。
だけど、僕は生来、人の行いを素直に受け入れようとする人間の筈だった。
僕が変わりさえすれば、きっとその意味も理解できると自分で思ったものだ。
僕はいったい誰の為に生きているのか、何の為に生きているのか、何度も考えた筈のこと。
それを今また身を以て知ることになろうとは。
怒りと悲しみで我を忘れるとは、こういうことなのだな。
祟り神にでもなっていた気分だ。鎮められることで、ようやく自分に戻れるのだろうか。
勿論、そこに至るまで、多くの友人に話を聞いてもらったことが支えになっている。
そうして少しずつ歩み、何とか手繰り寄せ、手に入れた機会が先生からの施しだ。
なので、僕にとっては全てが必要な手順だったと理解している。
きっかけは先生だったけど、その地盤を固めてくれたのは友人らなのだ。
そこには感謝してもしきれない。僕は何度も救われている。
僕が誰かを救おうとか、幸せにしようとか、そこまで大それたことは言えない。
だけど、誰かが立ち上がる力になれればいいとは、今でも思う。
そんな単純なことさえ忘れていたから、伝えた。後は届くことを願うばかり。
少しだけ先生に師事することはできるだろうか。
僕にはまだ学びが必要だ。
やっぱり僕の勘は間違っていなかった。
もっと強くなれれば、セレナ達を穢れさせずに済む。僕自身も。
必要なのは僕が僕を救う技術だ。
自分を救えるのは自分だけ、それはずっと前から解っていたことだ。
だから、その足掛かりとなるよう願う。
炎を吐く龍は、少しは気が済んだのだろうか?
そんなイメージを言われたのは初めてだった。
人形とか、波打ち際のない海と砂浜とか、静かなイメージが多かったのに。
それすら覆す程の怒りと悲しみは、確かに僕を変えたと思う。
龍はまだ飛べていない。もう少しだけ時間が欲しい。
いつかまた逢える。僕はまだ強くなれる。
希望とは、なんと甘美なものだろう。
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