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ふらみいの、とうかの、言葉吐しと成長録

 と呼んでいい状態である気がする。

 数ヶ月、自分の中にわだかまりが生じた時に吐き出して、書き連ねて、何度も何度もそれを読んだ。
 同じようなことばかり書いてある。同じ苦しみ方をして、同じ悲しみ方をして、心がどうにもならない状態だとよく解った。

 そうして、壊れた。突然、壊れた。
 それは自分で願っていたことのようにも思う。
 相手の近況を知ることで、自分のやったことが如何に意味が無かったか、自分が如何に傷付いたかを知るのだ。
 それに何の意味があるのか。首の皮一枚で繋がっている今を、容赦なく斬りおとす為だ。
 そうしなければ、いつまで経っても同じことで苦しみ、泣けもしないのに悲しいと言い続けるのだと思った。

 疲れていた。とても疲れた。
 何百回、何千回と繰り返したのだから、そりゃ文章だって似通ったものになる。
 辛いのも、苦しいのも、いつまで経っても終わりそうにない。自分の所為だと解っている。
 酷く落ち込み、死にたいと願い、最後は助けを求めることなく消えられるまで、自分を徹底的に追い込むしかなかった。

 無論、そうすることで事態が好転するわけではない。そんなことは解っている。
 それでもやるしかない。もう終わりにしたかったから。耐えられなかったから。
 そうして壊れた。壊れきったと思いたかった。幸い、理性は残っていた。

 一日、何は無くとも泣いていた。気を抜けば涙が出た。
 自分の愚かさと、虚しさと、重く垂れこめる喪失感で頭痛がした。食欲も失せた。死にたいとさえ思った。戻りたい、帰りたいと。
 今のあの子は知らない人だ。もう僕の知っている子は死んでしまったんだ。
 現在のあの子を否定するようなことはしたくなかったけど、自分を保つ為にそこまで思わなければならなかった。

 泣いて泣いて、それでも楽にならない。いつまで経っても苦痛は纏わりついてくる。
 久しぶりにオンラインの友人と遊んだ。話はできなかったけど、声を聴いたら何だか安心した。
 その後は何も覚えていない。薬を飲んで、早々に転がった。夢を見た気がするけど、覚えていない。

 昼間は何もする気が起きない。何も手につかず、ぼんやりと音楽を聴く。
 ガムランだったり、水の音だったり、癒し効果があるとされるもの、或いはアンビエントなど個人的に癒しとなる音を求めた。
 その間、スピリチュアル系のことも調べた。この胸の痛みに説明がつくなら、何だって良かった。

 外に散歩に行って、音楽を聴きながら不可視の子らの声に耳を傾け、帰ってからおよそ一年何があったのかを思いながら、一本の小話を書いた。
 書きながら、いつも僕の人生ではいろんな人間と会ってきたが、その縁が切れそうな頃にまた別の縁が見つかっていることを思い出した。
 加えて、最近では途切れていた縁をまた復活させることもできた。自分が連絡しなかったってのもあるけど、失いたくないと思って連絡しようとしたことを思い出した。

 それから、何となく誰かと会える気がした。またどこかで縁を作れる気がした。
 あの子に会いたいと思った。無理かもしれないけど、いつかは会える、会いたいと何度も思った。
 腹立つし、言いたいことは山ほどあるし、忘れられない傷をつけられたし、話せないだけでこんなにも胸が苦しい。
 あの子の人生に僕は必要ないかもしれない、邪魔になってしまうかもしれないと、恐れている部分もある。
 だけど、それより何より話したかった。また遊びたかった。安心できる居場所を完全に失いたくないし、あの子の役に立ちたいと、力になりたいという想いが、いつまで経っても消えない。

 認めるしかなかった。赦すしかなかった。
 だけど、それは自分に課せられた使命のようなもので、それを越えた時にまた何かが手に入るのだと思えた。
 不可視の子達は僕の周りで様子を見ている。僕が常闇の主と会う時も、夢を彷徨う時も、ずっと近くに居てくれる。
 彼らは言った、「諦めないで」と。「あの子とまだ繋がっているのだから」と。
 どういうわけか、そう見える部分があるようだった。僕は繋がりを保てているのだろうか。

 自分の傷も辛さも苦しみも、放置できない。
 だけど、それ以上にあの子と離れ難い。浮気とか、不倫とか、そういう後ろ暗い理由じゃない。
 必要なだけだ。あの子にも必要としてもらいたいだけだ。僕はそういう存在になりたくて、いつかは頼られたくて、特にこの五年は頑張っていた筈だ。

 落ち込み過ぎて、天井に来てしまった気分だ。
 この跳ね上がり方は果たして良い上がり方なのか?
 このテンションのままなら、電車にだって飛び込めそうなものだが。

 あの子にとってはいい迷惑かもとか、心配する気持ちはまだある。
 でも、否定しきれない。まだ一緒に居たい。来世で会う前に現世で会いたい。
 離れていても繋がっているなんて、気の利いた一言を言えるような人間じゃない。だから、解らせるしかない。
 あの子に不幸なことは起きてほしくない。幸せでいてほしい。でも、僕のことも忘れないでほしい。我儘かな。

 人には理解され難い感情、内容だと思う。それも解っている。
 しかし、人に理解してほしいわけではない。あの子に伝わってほしい。
 もう呪わなくていいし、もう怒らなくていいんだ。僕のやることが変わったんだ。
 でも、やったことは事実だ。そこまで追い詰められたのも事実だ。その咎はこれからまだ続くだろうから、甘受せねばならない。

 どん底に堕ちても、凄い速さで這い上がれるでしょう。
 昔から、そうだった。人よりも数倍の速さで脳が働く、情緒が動く、次の行動が決まる。
 負けて泣いて立ち直る、君の速さについていこうなんて。正にその通りで。

 普通こんなことあったら友達やめるだろ~と引かれる気はするが、まぁいいではないか。
 魂ごと離してしまうようで、その繋がりを断てないのだ。或いは、いきなり断てる日が来るのだろうか。

 解らないことだらけだけど、何かに会える。誰かと会える。それは解っている。
 あの子と話したい、また遊びたい。それも解っている。
 その為に成長しようというのだ。

 大人と子どもなんて、曖昧な線引きは昔から嫌いだ。
 僕は成長するしかない。そうしなきゃ摑めないし、先に進めない。
 先の景色が見たいから、いつもせかせかしていた。今もそうだ。
 成長するしかない。もう始まっている。

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