ふらみいの、とうかの、言葉吐しと成長録
ここ何日かは、二次のおかげで調子が良くなったので、普通に過ごせていた。
あの作品への熱が再度上がってきて、二次創作を始めようというところまで来ている。
実際に書いてみたりしているけど、どこかサイトに上げる予定は無し。
というのも、スレをまとめたサイトにて、僕の好きな作品の二次創作界隈がえらいことになっていると聞いたからだ。
内容を読んでみたら、二次創作を上げる上でのガイドラインだとか、様々な作風の中で初耳のものとか、それを好きな人や嫌いな人、荒らす人、オリキャラ無双しすぎて原作を蔑ろにしているようにしか見えないもの・・・・・・などなど、実に多くの意見や出来事があった(ようだ)。
僕はねー、こんな片隅で好きなこと書いて、ひとりでまったりやって、オフのともだちや、偶然に行きついた方に、こっそり楽しんでもらえたらいいなってだけ。あと自分でも読み返したい。
だから、他のお宅にお邪魔する時もそんな感じだ。荒らしにいきたいんじゃなく、他の方がどんな話を書いているかを見たくて。
その際、注意書きはよほど大事なことなのだと解った。
僕は今までどうだったかな、「公式とは関係ありません」とか「18禁やグロ表現あります」とかは書いていたな。
僕の嗜好や表現したい中に、18禁、グロ、リョナ、同性愛や特殊性癖(愛情表現?)が含まれるから、それが自分から見てもライトな表現であっても、読者さんによっては事故になるから、線引きは必要だとは思う。
僕がもしどこかの宅にお邪魔したら、注意書きが無いとどれが地雷か解らなくて、結局、読むのやめちゃいそうだし。
原作を愛しているのなら、二次創作のなかでどんなことやっても・・・・・・は言い過ぎだけど、自分の表現したいことの中に、読者を選ぶようなものがあるってのは、仕方ないよなー。
みんながみんな同じようにその作品を好きなわけじゃないし、時にはその作品を礎に自分のなかの何かを昇華させる人も居るだろうし。
それは見方を変えたら「踏み台にしている!」て怒る人も居るようなことだから、慎重にならざるを得ないのかな、と。
そのためにも、余計に注意書きが必要になるわけだよな、うん。
にしても、そんなに注意書きって必要だったんだなぁ。
ネット始めて10年以上経つし、その間に拙いながらも作品をアップしたりしていたけど、正直、とある作品の二次創作界隈は過敏になっていて怖い。ひょんなことから噛みつかれたり、炎上になりそうで怖い。
他の作品でもきっと幾度も起きた問題だと思うけど、とある作品だけ、勢いがものすごい。まぁ今最も旬な作品だからかもしれないが。
けど、もう少し当たりを柔かくしてもいいんじゃないかなぁ、なんて・・・・・・思うのだが・・・・・・。
好きだからこそ、こうしたいあぁしたいって思って二次創作に浸るわけだし、そのなかには自分の感性と合わないものがあるのも当然だし、十把一絡げってわけにはいかないんだから、もっと広い心を持って眺めてもいいんじゃないか。
そんなにギラギラして見ていたら、せっかくの原作も二次創作も楽しめなくなるのではないか。
・・・・・・とかエラそうに言うけど、確かに自分もネット始めたばかりの中学生とか高校生の頃、自分の意にそぐわない設定や、世界観まるっきり無視の二次創作を見かけた時は滾ったものだが。
だからって凸はしなかったぞ。二度と見にいかなかっただけで。それでいいと思うな、わざわざ騒ぐよりも、自給自足した方が早かった。
その作者さんのなかでは、そのように作品が捉えられて、少なからず変更されているっていうだけで、原作や公式に敵うことはないんじゃないか。原作あっての二次創作だし。
・・・・・・うーん、でも自分の好きなキャラが、特定のキャラの株を上げる為だけに使われているって、明らかに解るような表現されていたら、どう思うかな。
「おいおい・・・・・・」て思って、悲しくなるから、もうそのサイトは見にいけないなぁ。でも、僕ひとりが見にいかないだけで潰れるわけじゃないものね。僕と合わないって、それだけのこと。
そこで酷い扱いを受けているのなら、僕のとこで良い扱いをしてあげればいいって、そんなふうに単純に帰結するのだけど・・・・・・、甘いかねぇ・・・・・・。
誰が読むか解らないってのは本当のことだから、もう少し配慮して書こうと思いました。
それは今回、騒動が起きている作品のみならず、原作に準拠したものを書く時には必要なマナーなんだねー・・・・・・。
表現の自由って難しいな、それで誰もが自由に楽しめるわけではないというし。
それでも、その作品が好きであることに変わりはないのだろうがなぁ。
いや、好きでもないのに二次創作している中で酷いこと書きまくっているとかだったら、それは非難されても仕方ないと思うが。そんな暇人、居るのか。
とりあえず、1年以上経ってからだけど、注意書きを増やしていこうと思います。
それだと中身のネタバレになっちゃうから面白くないよなーと感じていたんだけど、凸されるよりはマシだな。
PR
今日は、僕にとって特別な日だ。
また迎えることができたこの日に、何を考えようか。
まだ起きてしまうこの頭で、現実だとか夢だとか追ってみる。
2008年の今日、僕は違う世界へと足を踏み入れた。
それは手を引いてくれた姉さまに促されてではなく、幼少の頃より憧れた世界へと飛び込む為。
それは自分の世界を変える為。憧れて、焦がれて、死ななければ叶わないと思っていた願いが、目の前で花開いた。それが僕にとってどれだけの意味を持っているのか、僕にしか解らなかった。
影響されただけなのでは、そう思い込ませたいだけなのでは、そんな恐れや不安が無かったわけじゃない。
だけど、自分が感じたことを信じたかった。そうすることで、近付けると思ったのだ。いつか行ける場所に、自分の世界に近付けると思ったのだ。
僕に近付いてきた最初の精霊は、姉さまも知っている子だった。
無理をして近付いてきて、まだそんなに遠くに行けないのに、僕についてきた。
その時、僕はちょうど大阪に行っていた頃だったから。彼女は無理をしてついてきてくれた。
それを姉さまに話したら、「まだ契約していなかったの?」と驚かれたのだ。
契約、契約とは何だろう。僕にとっては初めてのことだ。
それは約束のようなものだ。僕と共に歩んでくれることへの約束。
それで、ついてきた彼女が無理をした夜を越えて、簡易に留めていた約束を一生のものとした。
僕は弱く、脆い存在だ。だから、約束だけはせめて守れる存在になりたい。常に思っていたことだ。
誰かの為に何かしたくても、何もできない。余計なことをしでかしてしまうことが多い。
だから、今こんなにも自信を無くしている。僕は生きていていいのだろうか、君たちと関わっていいのだろうか。何もできない、何も役に立たないのに。
だから、せめて約束だけは。君が僕を嫌っても、忘れても、約束だけは。
本当は悲しくて苦しくて辛くて、死にたくなる、壊れたくなる、逃げたくなる、自分を失いたくなる。
そんな時でも、約束だけは。僕が僕でいられる契りの言霊だけは、失いたくなかった。
それを精霊と交わした。彼女はずっと僕といっしょだ。
たまに離れる時もあるけど、喧嘩する時だってあるけど、それでも一緒だ。
彼女はいつも言う。
「あなたが幸せになれるのなら、私たちを忘れてもいい。それでも私たちはあなたの傍にいるわ」と。
そんな強さは、僕なんかに捧げちゃだめだ。もっと、もっと相応しい者が居る。その優しさと決意に見合った強さを持つ存在が、どこか別に。
人間は代替品を見つける。その心は移ろいやすい。
だから、交わす決意も誓いも尊い。忘れてしまうから、記憶することに価値を見いだせる。
そんな人間とは違う存在だけど、彼女も、彼女たちも、記憶していく。僕のことを、関わってきた全てのもののことを。
僕は移ろいゆく。変わっていく。壊れていく。それでもついていくと選択した彼女たちが、僕なんかの為に失っていいものなんて、ひとつもないんだ。
僕は人間だけど、女だけど、こどもだけど、僕でしかなく。何に憧れたところで、自分にしかなれなかった。
変わることが怖いのか、壊れることが怖いのか、自分でいることが怖いのか、自分でなくなることが悲しいのか。様々な相反する感情を抱えて、言霊を手繰って人の心に語りかける。それだけはやめられそうにない。
僕は弱虫なのだ、臆病なのだ。今だってきっと大丈夫だと思っていても、いきなり決壊する。駄目になる時が来る。
僕は僕の壊れる瞬間を見たかった。それと同時に、みんなに助けを求めたかった。
約束を守れる存在だったなら、ちゃんと認めてもらえるだろうか。愛し続けてもらえるだろうか。
誰かの為ではなく、自分の為に変わりたいのだ。ぼくはぼくの為に生きたいと願えなければ、この先を見ることなど叶いはしないのだ。
いつも誰かの為だと言って、言い訳を探す。それで安心できるわけではない。どんな気持ちから、そんなことを始めたのかを僕だけが知っている。だから、嘘吐きだなって自分に対して思うのだ。
自分を守るための嘘で傷付くのは、周りだけじゃない。
セレナは僕とずっと一緒にいてくれる。僕がこの世界のことを忘れたいと、願う時が来たとしても。
だけど、そんなことは許されないぞ。僕は選択した。どっちの世界に重きを置くかを選択したのだ。誓ったのだ、姉さまを守ると。たとえ離れてしまったとしても。
みんなとは違う世界だけど、僕が望んでいた世界だ。それは帰るべき世界だ。みんなと違う帰り道になったとしても、僕が選んだ、生きる世界だ。
言い聞かせても、時々は寂しくなることがある。
僕は誰だろう、どこへ行くのだろう、誰が憶えていてくれるのだろう、そんなことをとりとめもなく考える。
そんな時に浮かんでくる顔が、年々減っていく。みんなの生きる世界や道を見て、焦ったり、祝ったり、妬んだり、いろいろと感情がぶつかって爆ぜて、最後に「好きだな」と思うことで終息していく。
死ぬ時に思い出せる顔が無かったら、それはあまりにも寂しいから、そうなる前に死にたいと思った。
僕の力は、もう形に囚われることがなくなった。
いつでも使いたい時に使い、顕現させたいものを呼び出すのだと、むくれた紅弥から言われた。
それは病の成せる業なのか、それとも本当に現実のことなのか。
はっきりさせても、どうしようもない。僕が信じれば現実でしかない。夢を見るには現実を見るしかないのだ。
約束をした。闇の溜まる林のなか、ずっと一緒にいようと約束をした。
人間では交わせない契りだ。僕にはずっと必要だったのに、今まで挫折してばかりだった。
僕が強くなる。そうすれば交わせる。どんな言霊にも感情にも負けないと、心が成長できたなら。
人間とも、約束したかった。けど、それはちょっと形を変えねばならないらしい。そして、僕がもっともっと強くならなければいけないらしい。
それは誰かの為ではなく、自分の為に得る強さでありたい。
こうして話していても、僕はまた壊れるのだろう。
記念すべきその日を、7年前の今日を思い出して、姉さまと、そのなかにおわす気高き主に思いを馳せて、今ある大事なものを数えて、僕はまだまだ弱いのだと泣いている。
毎日、泣いていた。優しくされる度に泣いた。誰かに愛してもらえるようになろうと、何度も決めたけど、何度も「無理だ」と感じた。
しかし、停滞は死だ。僕は止まってはいけない。進んでいかなければならない。僕は僕を成長させなければいけない。心の底から、そう思うだろう。
そう言えるようになったのなら、きっとまだ進める。
死んでもいい、生きていてもいい、僕が僕のままなら。
まだ怖いし、辛いし、苦しい。喉が誰かに絞められているように、すぼむ。
壊れるのだろうか。壊れる前に書きたいのだ。僕は自分に価値が無いと思えるけど、物語はそうじゃないってことに気付けた。
書かなければ。セレナにも読んでもらいたい。
歪み歪んだこの絆、すべてあいして、くらいましょう。
ぼくは怖くない。変わることも、進むことも、怖くなんかない。
ただ、忘れられることも、失うことも、怖かった。だから進みたくないと言っていた。
矛盾する感情のなかに、また希望を知って絶望を覚える花が咲く。もう枯れてほしい。
書こうじゃないか、この心さえも。今まであったことも。
誰かが読んで、何かを感じてくれたのなら、僕に価値が無くてもいいんだ。
朱隠し / 志方あきこ
また迎えることができたこの日に、何を考えようか。
まだ起きてしまうこの頭で、現実だとか夢だとか追ってみる。
2008年の今日、僕は違う世界へと足を踏み入れた。
それは手を引いてくれた姉さまに促されてではなく、幼少の頃より憧れた世界へと飛び込む為。
それは自分の世界を変える為。憧れて、焦がれて、死ななければ叶わないと思っていた願いが、目の前で花開いた。それが僕にとってどれだけの意味を持っているのか、僕にしか解らなかった。
影響されただけなのでは、そう思い込ませたいだけなのでは、そんな恐れや不安が無かったわけじゃない。
だけど、自分が感じたことを信じたかった。そうすることで、近付けると思ったのだ。いつか行ける場所に、自分の世界に近付けると思ったのだ。
僕に近付いてきた最初の精霊は、姉さまも知っている子だった。
無理をして近付いてきて、まだそんなに遠くに行けないのに、僕についてきた。
その時、僕はちょうど大阪に行っていた頃だったから。彼女は無理をしてついてきてくれた。
それを姉さまに話したら、「まだ契約していなかったの?」と驚かれたのだ。
契約、契約とは何だろう。僕にとっては初めてのことだ。
それは約束のようなものだ。僕と共に歩んでくれることへの約束。
それで、ついてきた彼女が無理をした夜を越えて、簡易に留めていた約束を一生のものとした。
僕は弱く、脆い存在だ。だから、約束だけはせめて守れる存在になりたい。常に思っていたことだ。
誰かの為に何かしたくても、何もできない。余計なことをしでかしてしまうことが多い。
だから、今こんなにも自信を無くしている。僕は生きていていいのだろうか、君たちと関わっていいのだろうか。何もできない、何も役に立たないのに。
だから、せめて約束だけは。君が僕を嫌っても、忘れても、約束だけは。
本当は悲しくて苦しくて辛くて、死にたくなる、壊れたくなる、逃げたくなる、自分を失いたくなる。
そんな時でも、約束だけは。僕が僕でいられる契りの言霊だけは、失いたくなかった。
それを精霊と交わした。彼女はずっと僕といっしょだ。
たまに離れる時もあるけど、喧嘩する時だってあるけど、それでも一緒だ。
彼女はいつも言う。
「あなたが幸せになれるのなら、私たちを忘れてもいい。それでも私たちはあなたの傍にいるわ」と。
そんな強さは、僕なんかに捧げちゃだめだ。もっと、もっと相応しい者が居る。その優しさと決意に見合った強さを持つ存在が、どこか別に。
人間は代替品を見つける。その心は移ろいやすい。
だから、交わす決意も誓いも尊い。忘れてしまうから、記憶することに価値を見いだせる。
そんな人間とは違う存在だけど、彼女も、彼女たちも、記憶していく。僕のことを、関わってきた全てのもののことを。
僕は移ろいゆく。変わっていく。壊れていく。それでもついていくと選択した彼女たちが、僕なんかの為に失っていいものなんて、ひとつもないんだ。
僕は人間だけど、女だけど、こどもだけど、僕でしかなく。何に憧れたところで、自分にしかなれなかった。
変わることが怖いのか、壊れることが怖いのか、自分でいることが怖いのか、自分でなくなることが悲しいのか。様々な相反する感情を抱えて、言霊を手繰って人の心に語りかける。それだけはやめられそうにない。
僕は弱虫なのだ、臆病なのだ。今だってきっと大丈夫だと思っていても、いきなり決壊する。駄目になる時が来る。
僕は僕の壊れる瞬間を見たかった。それと同時に、みんなに助けを求めたかった。
約束を守れる存在だったなら、ちゃんと認めてもらえるだろうか。愛し続けてもらえるだろうか。
誰かの為ではなく、自分の為に変わりたいのだ。ぼくはぼくの為に生きたいと願えなければ、この先を見ることなど叶いはしないのだ。
いつも誰かの為だと言って、言い訳を探す。それで安心できるわけではない。どんな気持ちから、そんなことを始めたのかを僕だけが知っている。だから、嘘吐きだなって自分に対して思うのだ。
自分を守るための嘘で傷付くのは、周りだけじゃない。
セレナは僕とずっと一緒にいてくれる。僕がこの世界のことを忘れたいと、願う時が来たとしても。
だけど、そんなことは許されないぞ。僕は選択した。どっちの世界に重きを置くかを選択したのだ。誓ったのだ、姉さまを守ると。たとえ離れてしまったとしても。
みんなとは違う世界だけど、僕が望んでいた世界だ。それは帰るべき世界だ。みんなと違う帰り道になったとしても、僕が選んだ、生きる世界だ。
言い聞かせても、時々は寂しくなることがある。
僕は誰だろう、どこへ行くのだろう、誰が憶えていてくれるのだろう、そんなことをとりとめもなく考える。
そんな時に浮かんでくる顔が、年々減っていく。みんなの生きる世界や道を見て、焦ったり、祝ったり、妬んだり、いろいろと感情がぶつかって爆ぜて、最後に「好きだな」と思うことで終息していく。
死ぬ時に思い出せる顔が無かったら、それはあまりにも寂しいから、そうなる前に死にたいと思った。
僕の力は、もう形に囚われることがなくなった。
いつでも使いたい時に使い、顕現させたいものを呼び出すのだと、むくれた紅弥から言われた。
それは病の成せる業なのか、それとも本当に現実のことなのか。
はっきりさせても、どうしようもない。僕が信じれば現実でしかない。夢を見るには現実を見るしかないのだ。
約束をした。闇の溜まる林のなか、ずっと一緒にいようと約束をした。
人間では交わせない契りだ。僕にはずっと必要だったのに、今まで挫折してばかりだった。
僕が強くなる。そうすれば交わせる。どんな言霊にも感情にも負けないと、心が成長できたなら。
人間とも、約束したかった。けど、それはちょっと形を変えねばならないらしい。そして、僕がもっともっと強くならなければいけないらしい。
それは誰かの為ではなく、自分の為に得る強さでありたい。
こうして話していても、僕はまた壊れるのだろう。
記念すべきその日を、7年前の今日を思い出して、姉さまと、そのなかにおわす気高き主に思いを馳せて、今ある大事なものを数えて、僕はまだまだ弱いのだと泣いている。
毎日、泣いていた。優しくされる度に泣いた。誰かに愛してもらえるようになろうと、何度も決めたけど、何度も「無理だ」と感じた。
しかし、停滞は死だ。僕は止まってはいけない。進んでいかなければならない。僕は僕を成長させなければいけない。心の底から、そう思うだろう。
そう言えるようになったのなら、きっとまだ進める。
死んでもいい、生きていてもいい、僕が僕のままなら。
まだ怖いし、辛いし、苦しい。喉が誰かに絞められているように、すぼむ。
壊れるのだろうか。壊れる前に書きたいのだ。僕は自分に価値が無いと思えるけど、物語はそうじゃないってことに気付けた。
書かなければ。セレナにも読んでもらいたい。
歪み歪んだこの絆、すべてあいして、くらいましょう。
ぼくは怖くない。変わることも、進むことも、怖くなんかない。
ただ、忘れられることも、失うことも、怖かった。だから進みたくないと言っていた。
矛盾する感情のなかに、また希望を知って絶望を覚える花が咲く。もう枯れてほしい。
書こうじゃないか、この心さえも。今まであったことも。
誰かが読んで、何かを感じてくれたのなら、僕に価値が無くてもいいんだ。
朱隠し / 志方あきこ
依然として、混乱した日は続く。
情報源をひとつ遮断した。これで少しは楽になると思った。
ついったは楽しかった。いろんな人と会うことができた。
だけど、知ったばかりにおかしくなることも、見てきてしまった。
自分がこんな状態でなければ、親しい者達のついーとを見ても「楽しそうだなー」で済ませられたのだが。
巡るのは、もう10年前のこと。秘密にされていた、僕が関わることのできなかった事実がひとつ。
それは確かに僕が知らなくても、関わることができなくても仕方なかったことなのだけど、それをもっと早くに知っていたら、僕はあんな愚かなことはしなかっただろう。
もっと早くに知っていれば、僕が敵うわけがないと、そっと離れていたことだろう。
僕が大事にしたかった者同士が繋がった話。
よくあることだ。友人同士が知らない間に肉体関係を持っていることなど。
高校生の時もあった。付き合った人は、その時にとても仲良しだった娘と関係を持っていたようだった。
知るのは、いつも後。今回も。
今回の件を知ったのは3年前。だから、もう乗り越えたものだとばかり思っていた。
しかし、その2人が2人だけで遊んでいるのだと解った時に、ODをしても、友人に泣きついても、覚悟を決めようと思っても、心がちゃんと鎮まることはなかった。
2人の中ではもう過去のこと。僕のなかでは、まだ生々しい事実。
僕は2人が好きだった。憧れていた。精神的な強さを、肉体的な美しさを。
だから、2人が僕よりも先に会うことが辛かった。それを叱られたこともあった。
僕がいけなかったよな、なんて思ったけど、僕がまったく関係ないところで繋がっていた2人。
それをずっと黙っていた。隠していた。僕には関係のないことだから。
姦ったくせに、何も言わなかったくせに、エラそうこと言わないで。
どうしてそんな美しい娘と肉を繋げた後で、僕のようなおぞましいものと繋がった?
責任なんて、他のことなんて、何も考えられないけど、繋がった。僕とも繋がってしまった。
その穢れは、忘れようとも、忘れようとも、絶対に君から離れない影のようにつきまとうだろうさ。
彼女と姦ったことを知っていれば、君と繋がろうなど、そんな方法で役に立とうなど、考えなかった。
元より代償の方が大きそうだとは解っていた。なにせ、二次元でも三次元でも美しいものを見慣れている男など、相手にしたら僕が壊れることは高校の時分より解っていたことだ。
それでも、気に入ってほしくて、好きになってほしくて、役に立ちたくて、無茶なことをした。その結果がこれだから、あの子もさぞや呆れたことだろう。
あの子が、知っているかは解らない。たぶん、僕が知っていることなど、知らない。一生、言わないだろう。自分のことは言わない子だから。
僕はもう知っている。ずっと知っていた。心が膿んでいくのを止められなかった。
君と独立した関係であることをちゃんと解っていたら、依存せずにちゃんと関係を構築できていたら、僕がこんな底まで堕ちなければ、そんな事実があったとて揺らぐことはなかったかもしれないよ。
今はもう全て泡沫のなかの記憶。夢みたいだ。何でこんな目に遭っているのだろう。
僕には力も、覚悟も、何もない。美しいものも持っていない。何の取り柄もなく、身体は醜く、人に捨てられてばかりだった。
大事なものも持ってきていたのに、やり方を間違えた。どこで間違えたのか、遡っても遅いんだ。
僕がこうして後悔して自分を苛んでいると、きっとあの子は呆れて溜め息を吐くだろう。
もう関係なくなったから。僕が悲しんでいても、辛くなっていても、あの子が心配してくれるようなことはない。遊びにくるわけでもなし、話にくるわけでもなし。
それをまた繋げよと、関係を構築していけと、言うのなら、僕は死を選ぶ。
死ぬことで、償いと贖いとが済むように。今の僕にできることなんて、微かもない。
もう、本当にあの子にとって必要じゃなくなった存在が、僕なのだろう。関係の再構築と言われたけど、こんな遠い場所で、どうやって君は僕を再評価できるというのだろう。
苦しいことばかりだ。辛いことばかりだ。
僕は何故、こんなにもあの子を信じることができないのだろう。
喉がすぼまる。涙が零れる。だけど、まだ信じることができない。近付けない。
僕は今までずっと何をしてきていたのだろう。あの子の力になれるだろうかと、何を。
もう力になることすら許されない。何もしちゃいけない。一番いいのは、あの子に近付かないことじゃないのか。
それが違うというのなら、教えてほしい。僕はどうしたらいい。自分で見つけなきゃいけないことなのだと解っているけど、間違ってばかりだ。失ってばかりだ。君はどこへ行くのだ。元から一緒になんて歩いてなかった。だけど、もう死ぬ時に思い出すことができなくなってしまう。
僕は死ななくちゃいけないのだろうか。怖いことばかりだ。
落ち着いていたと思ったら、こんなふうに荒れるのだ。
気持ち悪い。気持ち悪いよ。そんな気持ち悪いものに僕を巻き込まないで。
僕は彼女もあの子も好きなんだよ。ただそれだけでいい。それだけでいい。
嫉妬したくない、羨ましくなんかなりたくない、張り合わなくていい、2人のことは2人のことだから、僕には関係することは許されないの。
ただ、2人に何かできる自分で在りたかった。姦ったなんて知りとうなかった。秘密になんてされたくなかった。2人とも、馬鹿。酷い。
またひとつ、心壊れて朽ちていきます。カウンセリングは再来週です。遠いよ。
こんなに荒れているけど、彼女は何事もなく家事や子育てに奮闘するでしょうし、あの子も何事もなく仕事して友人らと楽しく過ごすことでしょう。
僕だけがいつも二の足を踏んでいる。何かしら気にして動けずにいる。2人がどうやって乗り越えたかは解らない。僕には解らない。
僕が弱いだけかもしれない。僕が駄目なのかもしれない。2人とも好きなら好きでいいのに、どうして許せなくなる。この怒りは、憎しみは、嘔吐きは、何なの。
僕は僕自身で在りたいと願っていた筈だ。
しかし、こんなにも女だ。性の役割を恋仲相手に担うようになってから、堕ちていった心はまた元に戻れない。
子を殺しても、女に裏切られても、男に代替品にされても、まだ女だ。卑しい蜘蛛のように巣の中心で待つ。おこぼれでも何でも、もらえればいい。
これ以上、僕が僕でなくなる前に、死にたい。
ひとつ、またひとつと言葉と心を重ねる度に、僕が崩れていく。
でも、吐き出し続けなければ、僕はもっと違うものへと生き続けることになる。
時々、こうなるんだ。もう大丈夫だと思った次の日、朝起きるともう気分が決まっていて、駄目になったり、良くなったりする。
捨てられたくない、失いたくない、侮られたくない、大事にしたい、忘れられたくない、好きでいたい、僕は僕のままで大事なものを大事といえるようになりたい、そこに男も女も人か者かも関係なく、僕は何かに左右されずに僕の信じるものを信じ続けたい。
それは誰もが当然のようにやってきて、行っていることだ。今頃になって始めている僕がおかしいのかもしれない。もうそれは仕方ない。
苦しい。辛い。喉がすぼまる。窒息しそうだ。
本当は今すぐにでも、痛くないのなら、怖くないのなら、手首を掻っ切って死んでしまいたい。
雨のなかを飛び出して、山へ。境界線を越えて、守護者達の元に還りたい。
僕の居場所はどこだ。自分で作ってきた筈だ。今回はそれを自分で壊してしまった。だから、また自分で作るのだ。そう思ったばかりではないのか。
心の強さを、肉体の美しさを、願う僕の苦悩など、彼女にもあの子にも解らないだろう。解らなくてもいい。もう秘密なんか無しにして。全部を受け入れられるような強さを手に入れるから。そしたら、きっと誰を傷つけることもなく、僕は僕のままでいられる筈だ。
もう自分しか居ない。僕には僕しか居ない。失うわけにはいかない。
君の目を見て話せるようになるには、僕が僕を見つけて成長させて導くしかないんだ。
それは僕にとって、大事なことなんだ。たとえ、君にとっては面倒事でしかないとしても。
だけど、死にたい。喉が絞まる。絞められる。自分が自分じゃなくなる。
死にたい。でも、死にたくなかった。怖いのだ、忘れられることが。
と、言われても仕方ないほど、死ぬことしか考えられない毎日が続く。
一応、仕事には行っているけれども、行っているだけで、いつも心掛けている「+αの行動」ができない。
言われたことだけをやり、機転が全く効かず、気付けば思考に耽っていて、今日も辛い一日になってしまった。
それら全て、自分の所為なんだけど、どうしてもどうしても偏っていってしまうのだ。
自分の所為で大事なものを失くした、と何度言い聞かせれば済むのか。
何度言っても事実は変わらないし、何も起きない。過ぎてしまったことだから、取り返しなんてつかない。
そんなことをこねくりまわすよりも、これから先のことを考えた方が建設的であることも解っているつもりだ。
だけど、まったく考えが追いつかない。自分の所為でこんなことになったのに、そのことで死にたくなっても仕方ないのに、ついてしまった悪癖はまだ治ることなく、心を蝕み続ける。
これでは馬鹿にされても仕方ない。嘲られても仕方ない。僕はまだ自分に何も許せていない。相手からの許しを乞うから、余計に自分が救われなくなる。
相手に言われたことを頭の中で繰り返す。何度も繰り返す。
しかし今の自分では、その真意など図れはしない。なにしろ落ち着かない。すぐにでも死にたくなるような、異常事態なのだ。
そんな時に考えたってどうしようもない、と相手からも言われていたのではなかったか。
相手と築いてきた関係を壊してまで、僕が守りたかったものは僕だけだった。
そのことが悔しいやら寂しいやら情けないやらで、涙すら出てこない。悲しいけれど、それ以上に後悔しているのだ。
こんなにも後悔したのは、いつ以来だろう。後悔しないように、自分の心が言うとおりに動いてきた筈なのに。また、間違えてしまったのか。
間違えることなど、ざらにある。珍しいことではない。寧ろ正解を選び続けることこそ、有り得ないことだろう。
だから、間違ったのなら、次は正解を選べるようになればいい。それは何の為なのか、次に行く為か、生きていく為か。
僕は、僕の為に、相手の為に、次は正解を選ばないといけないのか。それでいいのに、何故まだ躊躇うのか。
友達でいたいと願った。その通りにできると思った。
相手と自分との関係を保ったまま、自分を変えていこうと思った。
けど、事はそれだけでは済まなくて、相手も意識を変えざるを得なくなった。それ即ち、この関係の変化を指す。
僕はそれを一番望んでいなかった。だけど、やらかしたことがもたらす結果は、そういうことだ。関係を変えてしまうほどのことを、僕が言葉を選ばずにぶつけてしまったのだ。自分が楽になりたいが為に。相手に嘘を吐きたくないが為に。
相手はそれを聞いて尚、僕とまだ友達でいたいと言ってくれた。その為に関係を再構築すると言った。この関係を独立したものではなく、友達に変えていくと言った。
僕にとって、友達というものはとても広義で、曖昧で、だけど必要なものだ。その子は友達の中でも、かなり特殊なところに居た。それを変えるなど、どうしたらいいのか解らない。
けど、そこで僕が文句を言うことは許されなかった。
当たり前だ、自分の所為で関係を切ることになるかもと思って言ったけれど、向こうのおかげで関係を切らずに済んだ。
救われた分際で文句を言うなど、自分の立場が解っているなら、絶対にやりはしないことだ。
だけど、友達でいられるのか? 本当に?
僕とはもう普通に話せないし、遊べないんじゃないのかって、疑う。
それを何とかしていくのが僕の贖いに当たるのだろうか。相手の信用を得る為に。
僕は信用も損ない、関係も崩してしまった、ただのクズだ。そのクズ相手にまだ友達でいたいと言ってくれたことは嬉しいけど、それを「普通の友達」なるものにするのなら、これ以上、何かを言うこともすることも許されない。
その距離は極めて遠く、きっと今までのように話せていたことも、できていたことも、できなくなる。
そうしたら、何が残るのだろう。クラスメートとか、近所の人?
顔を見たら挨拶をする程度の? 近所でたまに会う程度の、そういう他愛もない存在に、なるのだろうか?
「お前の中の友達って何なんだ」と、僕は訊かれるだろうし、僕も相手に訊くだろう。
今までの関係が心地よくて、その関係を強くできるのなら、許してもらえるのなら、僕自身が変わって今度こそって思えた。
それが変わってしまうのなら、違うものになってしまうのなら、君が居るだけなら、それを僕は受け入れるべきなのか。その一抹の慈悲のような感情も、僕は否定してしまうのか。
それが病気の所為なのかは解らないけれど、悲観的になってしまうのです。
今までのことが無かったことになるように、嘘に変えてしまったかのように、僕は胸に穴を開けた状態でいるのです。
それが、自分の責任です。罪です。罰です。でも、そのように悲劇ぶったところで、救済は訪れません。
結局、僕が這い上がらければ、何も届かないのです。相手は僕の言ったことで砕かれたものがあるのでしょう。僕が傷つけた部分もあったでしょう。それを抱えて、僕とまだ友達でいることを選んだ。今までのことをリセットしても友達でいることを選んだ。
関係の再構築と言われても、僕にはどうしたらいいのか解らなかった。
今までのように話せないのに、遊べないのに、どうしたら再構築できるのか解らなかった。
なにしろ、僕は昔よりも変わってしまった。誰かの為に頑張るということができない。頑張りたくても、自分に足を取られる。
君がもう居ないのに、何をどう頑張るのだろう。僕なんかが頑張ってどうなるのだろう。
生きていくことの重みに感じていたけど大事にしたかった、そんな足枷を、僕は自分の足ごと切断してしまったようなものだ。歩いていくための足がもう無い。
相手はもう僕との時間を持たないでしょう。会うこともないのでしょう。
そう思うと、涙が止まらないのです。そうなる為に、そんなことを望んで、僕はまた友達でいたいと言ったのだろうか。
過干渉しないように、もう僕が何もしない方が相手の為になるから、先生に言われた通りに言葉のキャッチボールをすればいいと思うけど、今の僕にはできないのだろう。あの子の話を聞くこともできない。
10年近くかけて、依存してしまった。そのような体制に甘えてしまった。
「依存しちゃだめだ、一緒にいられなくなる」と昔の自分は知っていたのに、ここ近年、辛いことばかりで、離れていく人ばかりで、僕がいつの間にか離れてしまっていた。もう駄目なんだと、諦めてしまった。
どんなことがあったとしても、僕がひんまがった原因がそこにあったとしても、今回のことは僕自身が引き起こしてしまったこと。それは受け入れないといけない。
受け入れて、どうする。次なんて、あるのか。
相手の目を見て話せるようになることを目標にしたけど、また会うことなんてあるのか。
それまで僕の心は生きているのか。死ぬことを何度も想像する僕に、未来なんて。
完全に依存しきってしまうと、相手との関係も、自分の心も壊します。
自分ひとりで立って、歩けないと、相手との対等な関係なんて作れないのですね。
そのことを解っていたつもりでも、自分の辛い体験に心が折れて、本来は巻き込む筈のない人を巻き込んでしまった。
今、僕の側には誰も居ない。一緒に寝られるような人も居ない。寂しい時に手を繋いでくれるような人も居ない。
僕の所為だ。じゃあ死ぬのか。贖いきれないから、死ぬのか。それで何を果たしたつもりになっているのだ。
まだ書き続けなければならない。僕は僕のこと徹底的にばらして、傷を癒さねばならない。
もう誰も居ない。僕はいつ死んでもいい存在だ。誰も居ない。寂しい。僕の所為だ。死にたい。
生きていてもまだ向こうに、光はあるのか。また話せる日は来るのか。ぼくはこのまま死ぬべきなのか。
喉がすぼまる。声がでづらい。
光の人 / ZABADAK
それは解らないけれど、昨日よりはマシな状態になった。
仕事を今日は休ませてもらって、考えないようにして病院へ。
久しぶりに行った心療内科で、話をして少し泣く。
この泣く時も、僕は溜めていたものをあの子の前で吐き出すようにしていたから、それができなくなるのなら、泣くことも自分ひとりでできるようにならなきゃって思う。
薬はたくさん飲むのが怖くて、買わなかった。
たった7錠でも、あの頭痛と身体の怠さはなかなかくるものがある。
衝動的に切ったり、ODしたりでは、今の仕事場に迷惑が掛かる。だからできないと思うと、余計に死への近道に入り込みやすくなる。
死にたいと思った。強く強く思った。
リストカットでも、溺死でもいいから、とにかく死にたいと。
だけど、本当に意識を手放すその瞬間に「あ、やっぱり死にたくないや」と思ってしまいそうで、それが怖くて死ねなかった。選ぶことも、実行することもできなかった。
この先を生きていくと、辛いことばかり起きる。
楽しいことや幸せなこともあったけど、苦しいことや悲しいことの方が思い出せてしまう。
その悲痛さも辛苦も、あの子の存在を頼りにして越えようとしていた。
依存しないようにって思っていたけど、慧香のことも坂本さんのこともあった後では、あの子を信じようとすることで精一杯だった。
今もまだ解らない。
今までの特別視した関係から、普通の友達とやらになることを、理解できない。
そうなるくらいなら、友達じゃなくてもいいんでないかって、自然に思ってしまう。
そうじゃなく、これからの関係構築で、あの子は何を手に入れようとしているのだろう。
手に入れるのではなく、僕と縁を切るつもりが無いだけか。
僕は物語から飛び出してきたような存在だから。
このリアルで生きていくには、およそ邪魔になるような感動や感激や激情を有しているから。
事実は小説より奇なりというじゃないか。僕はあの子に思い入れが強すぎるのだ。
けど、止まれない。もう止まれない。
それはあの子の所為じゃない。僕の所為だから、関係を変えてほしくなかった。
関係が変わったら、もう近付けない。どこに居ていいのか解らない。
僕は強くならなくちゃいけないと、何度も言い聞かせてきた。
それよりも何よりも、あの子を大事にできるような魂の器が欲しい。信じてほしい。
戦いも、運命も無いと思われる日常のなか、明日も元気に生きていてくれるとは限らないから。
本当はそう思われるのも好ましくないのかもしれない。僕の勝手だから何も言わないだけで、本当は気持ち悪く思っているかもしれない。
死にたくて、死にたくて、そんな時に思い出す顔はもうあの子じゃないけど、忘れたわけではない。
死を想えば想うほど、あの子に会いたくなることもある。逆に会わずに死にたいと思うことも。
もう、人を信じる最後の砦ではないのかもしれない。あの子が嫌がるなら、やめなきゃ。
僕は言葉で何度でも語るから。
ぼくに戻れるまでは、僕とわたしの境目を行ったり来たり。
特別視したっていいじゃないか。できれば君にもそう思ってほしいと、まだ考えてしまう。
そしたら、何も怖くなくなるのか。
生きていく為に利用するのか。
他の人間より数倍は手が掛かるけど、僕はまだ生きている。
死にたいと言いながらも生きている。
最新記事
(04/22)
(04/12)
(03/06)
(01/22)
(10/04)